岡崎真氏 羽生とチェンの一騎打ち、勝敗分ける4回転ジャンプ 高難度か質か

2021年03月25日 05:30

フィギュアスケート

岡崎真氏 羽生とチェンの一騎打ち、勝敗分ける4回転ジャンプ 高難度か質か
<世界フィギュア第1日>サブリンクで練習する羽生結弦(撮影・小海途 良幹) Photo By スポニチ
 【フィギュアスケート世界選手権第1日 ( 2021年3月24日    スウェーデン・ストックホルム )】 【岡崎真の目】北京冬季五輪の出場枠を懸けた世界フィギュアがいよいよ開幕した。男子の羽生結弦(26=ANA)とネイサン・チェン(21=米国)のし烈な戦いの行方など、今大会の見どころをスポニチ本紙評論家の岡崎真氏(44)が分析する。
 男子は順当に行けば羽生とチェンの一騎打ちになりそうだ。昨年の全日本の羽生は十二分にセルフコントロールができていて、調子もとても良さそうに見えた。チェンも間違いなくこの試合にきっちり合わせてきているだろう。

 一騎打ちと言っても、2人はそれぞれ持ち味が違う。4回転ジャンプはチェンの方が難度が高い。一方の羽生は難度的にはチェンより低めだが、質の評価では上回る。GOE(出来栄え評価)で高難度の4回転に匹敵する評価を稼げるので、2人がそろってSP、フリーともクリーンな演技をした時にどういう結果になるのか、私にも想像がつかない。

 いずれにしても僅差の勝負になることは必至だ。点数が高いのはジャンプなのでまずそこを確実に決めることが大前提だが、僅差の戦いになればなるほどスピンやステップの重要性も増す。思わぬとりこぼしが明暗を分ける可能性もあるので、細かいところで気を抜かないように最後まで丁寧に滑り切ることが必要だ。

 宇野、鍵山も十分に表彰台が狙える位置にいる。宇野は平昌五輪銀メダリストとして2人の一騎打ちに割って入りたい気持ちが強いだろうし、鍵山もいいジャンプを跳ぶので、初めての大舞台での飛躍を期待したい。

 女子の紀平はまずは相手のことは気にせず、自分のできることをしっかりやること。4回転ジャンプは1種類でも、得意のトリプルアクセルは大きな武器になる。フリーは基礎点を上げる構成に変えて臨むが、全日本の感じを見ればそれでも十分に滑りこなせるはずだ。(ISUテクニカルスペシャリスト、プロコーチ)

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