服部道子五輪女子コーチ 渋野選手は初日安全運転。笹生選手はポテンシャルの高さを見せてくれた

2021年04月02日 19:07

ゴルフ

服部道子五輪女子コーチ 渋野選手は初日安全運転。笹生選手はポテンシャルの高さを見せてくれた
第1ラウンド、11番でバーディーパットを決め、笑顔を見せる渋野日向子 Photo By 共同
 【米女子ゴルフツアー ANAインスピレーション 第1日 ( 2021年4月2日    カリフォルニア州ミッションヒルズCC=6865ヤード、パー72 )】 笹生選手が69で回り、3打差の8位と上々の滑り出しを見せました。ミッションヒルズCCは距離があるので、飛ばし屋に有利と言われています。彼女はパワーがありダウンブローに打ち込むタイプなので、少し沈むフェアウエーや粘りのあるラフの洋芝も苦にしません。アマチュアの頃から米国の試合に数多く出ていて、芝にも慣れているうえに、英語の環境にも戸惑うことがない。大会が始まる前から間違いなく上に行くだろうなと思っていました。
 9番の左足下がりのライのガードバンカーから、うまく脱出してグリーンに乗せてきたショットも見事でした。彼女は手首や指先の感覚の柔らかさも兼ね備えているので、グリーン周りの引き出しも多い。初日はそのポテンシャルの高さを改めて見させてもらいました。

 ただ、不安があるとすれば風ですね。初日は穏やかな天気でしたが、ミッションヒルズはもの凄く強い風が吹く時もあります。彼女は球筋が高くスピン量も多いので、風にあおられる可能性がある。その時にどう対応するかが、スコアメークの鍵になりそうです。

 渋野選手の初日は自分の思った場所にボールを運べていたという印象です。今はスイング改造の途中で、まだ気になっているところもあると思いますが、左に行くミスや逆球になるミスはありませんでした。ミスがあったとしても想定内だったのでは。3月の国内開幕戦の頃に比べれば、新しいスイングも随分なじんできています。初日は久しぶりの米国の難コースだったこともあり安全運転で、今やれることをやりきれたという感じではないでしょうか。

 畑岡選手はショットが安定していませんでした。私が思うに、テークバックで重心が少し左足にかかっていて、腰が引けるような形になっていました。リバースピボット(トップで体が左足側に傾く状態)のような感じでしょうか。手を高い位置に上げようと手に意識がいって、腰が回りすぎているのかもしれません。自分の感覚と体の動きが合っていない印象を受けました。 (東京五輪日本代表女子コーチ)

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