途中出場の細木主将が逆転劇呼んだ!「自信になる試合」帝京大がV9以来の大学日本一に王手

2022年01月02日 20:49

ラグビー

途中出場の細木主将が逆転劇呼んだ!「自信になる試合」帝京大がV9以来の大学日本一に王手
<帝京大・京産大>ノーサイド前に勝ち越しトライを決める帝京大・ツイナカウヴァドラ(左)(撮影・久冨木 修)         Photo By スポニチ
 【ラグビー全国大学選手権準決勝   帝京大37―30京産大 ( 2022年1月2日    東京・国立競技場 )】 4大会ぶり10度目の大学日本一を目指す帝京大が、関西王者の京産大を37―30で破り、今月9日の決勝進出を決めた。同じく国立競技場で行われる決勝では、14度目の頂点を目指す明大と対戦する。
 前半は10―23とよもやのビハインド。相手の気迫あふれるプレーに気圧され気味だったチームの雰囲気を一変させたのが、後半20分から途中出場したプロップ細木康太郎主将(4年)だった。昨年11月の明大戦で負傷し、この試合が約1カ月半ぶりの実戦復帰。当初は残り10分間程度の出場が予定されていたが、「クロスゲームで、ここが分かれ道かなと思った」(岩出雅之監督)と早めに出番が回ってくると、いきなり存在感を発揮した。

 「僕の強みはスクラムと激しいコンタクト」という主将のファーストプレーが、願ってもない敵陣ゴール前でのマイボールスクラムだった。それまではほぼ互角の押し合いだったが、状況は一変。いきなり帝京大がペナルティーを獲得すると、これでもかとスクラムを選択。相手FWの余力を奪ったところで、SH李錦寿(1年)が自ら持ち出し3点差に迫るトライを奪った。

 帝京大はさらに7分後、SO高本幹也(3年)のPGで同点に。この時点でトライ数で相手を上回り、有利な状況を作ると、同38分、連続攻撃から途中出場のミティエリ・ツイナカウヴァドラ(3年)が右隅へ勝ち越しトライ。プレーと存在感で勝利を呼び込んだ細木主将は「僕が入った時は何一つ、負ける気がしない空気感で、全員で勝てると思ってスクラムを組んだ。僕としてもチームとしても自信になる試合になった」と大きくうなずいた。

 今年度はV9を経験した全世代が卒業して迎えた初めてのシーズン。過去3シーズンも4強2回と上位争いを繰り広げてきたものの、「“低迷”と言われてね。光栄なことだけど」と岩出監督は冗談を交えて反論。1週間後に迎える4大会ぶりの最終決戦へ、「9連覇の時以上に、細木という素晴らしい主将がいる」と全幅の信頼を寄せた。

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