鈴木が完全V ティーチングプロ目指す愛息の前で強い父見せつけた

2022年08月22日 05:20

ゴルフ

鈴木が完全V ティーチングプロ目指す愛息の前で強い父見せつけた
島田和幸ファンケル代表取締役社長執行役員CEO(左)から優勝賞金の目録を渡される鈴木(右) Photo By スポニチ
 【男子シニアゴルフツアー ファンケル・クラシック最終日 ( 2022年8月21日    静岡県 裾野CC=6985ヤード、パー72 )】 鈴木亨(56=ミズノ)が昨年最終戦のいわさき白露以来となるシニアツアー通算6勝目を挙げた。単独首位から出て、5バーディー、1ボギーの68で回って通算11アンダー。2位に3打差をつけて完全優勝を飾った。60歳以上が対象のKIRINグランドシニア特別賞は室田淳(67=長寿の里)が1位となった。
 応援に来た息子の前で、鈴木が強い父を見せつけた。「ゆったりテンポでいこう」と心掛け、前半で3バーディー。独走態勢を固めた。歌手の長女・愛理(28)は6月に「ハートはお手上げ」をリリースしたが、父は追いすがる選手をお手上げにした。

 この日はティーチングプロを目指している長男・貴之さん(25)が観戦に来ていた。生で優勝を見せられたのは09年マイナビABCチャンピオンシップ以来。来週はキャディーを務める貴之さんは「父は偉大です」と改めてその存在の大きさを感じていた。

 息子にだけでなく、50代前半の“若手”にも威厳を示す勝利となった。「僕がシニアになったころは室田さんやマークセンなど壁になる人がいた。そういう人になりたいというのがある」。昨年は右腕に力が入らずトーナメント欠場を余儀なくされた。背骨周りもボロボロという。「それでも戦うのがシニア」。自らの肉体とも闘いながら、鈴木が壁になった。

 《60歳以上は室田トップ》グランドシニアのトップ争いは通算3アンダーで室田と東が並び、年上の室田が1位の賞金300万円を獲得した。大会4勝の室田は初日に74と出遅れた。「グランドシニアしかない」と目標を切り替え、この日はショットがさえて6バーディー、2ボギーの68をマーク。エージシュートに1打及ばなかったことは悔やんだが、60歳以降は今大会のグランドシニア特別賞で全て1位。「優勝争いとは違うところで励みになる」と感謝していた。

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