元学生横綱・川副圭太を宮城野親方が絶賛「小さい白鵬を見ているよう」「新しいスターを見せたい」

2022年08月22日 18:28

相撲

元学生横綱・川副圭太を宮城野親方が絶賛「小さい白鵬を見ているよう」「新しいスターを見せたい」
入門会見を行った川副圭太(左)と師匠の宮城野親方(撮影・前川 晋作) Photo By スポニチ
 昨年の学生横綱で日大を今春卒業した川副圭太(23)の宮城野部屋入門会見が22日、東京都墨田区の同部屋で行われた。
 1メートル65、110キロの小兵ながら前に出る力強さや驚異的な粘り腰から繰り出すうっちゃりなどを武器に活躍してきた。既に部屋の稽古にも参加しており、同席した師匠の宮城野親方(元横綱・白鵬)は「小さい白鵬を見ているよう」と表現した。「相撲に対する考えが素晴らしい。うまいしバネもあるし、勝つ時に余裕がある」と絶賛。「間違いなく新しいファンを獲得できる。相撲ファンを盛り上げるような相撲を取ってくれると思う。新しいスターを見せたい」と最大級の期待を込めた。

 2人の出会いは川副が小学校低学年だった頃までさかのぼる。当時横綱だった宮城野親方が熊本県玉名市を訪れた時に相撲を取ったことがあるという。「たまたま当たってラッキーだった。今でも覚えています」。川副少年にとって一生の思い出となった。中学3年時には白鵬杯で個人優勝。その頃から大横綱に注目される存在になった。それらの縁もあり「横綱の下でやっていきたいという気持ちがあり、小兵で活躍されている石浦関や炎鵬関の姿を見て、ここなら強くなれると思った」と、運命に導かれるように宮城野部屋を選んだ。

 秋場所(9月11日初日、東京・両国国技館)で幕下15枚目格付け出しデビューの予定。師匠は「全勝同士で朝乃山とぶつかれば盛り上がるんじゃないかな」と予言し「9月で全勝すれば関取ですからね。十両を2場所で通過して幕内で2場所大勝ちすれば1年で三役に上がれますよ」とスピード出世も可能であると断言した。川副は「やるしかないですね」と苦笑いしながらも「入ったからには横綱になりたい気持ちしかないので、そこを目指して頑張っていきたい」と大きな夢を思い描いた。

 同学年には豊昇龍(立浪部屋)、琴勝峰(佐渡ケ嶽部屋)、王鵬(大嶽部屋)の既に幕内で活躍している3人のほか、幕下・神崎(武隈部屋)や三段目・羽出山(玉ノ井部屋)ら大卒で一足早くデビューした力士たちも大勢いる。右アキレス腱部分断裂や右ハムストリング筋断裂などのケガでデビューが遅れた分「先に入門した同世代にすぐにでも追いつきたい」とライバル視。対戦したい力士には、高校での対戦成績が2勝2敗だった豊昇龍の名前を挙げ「どれだけ差が開いているのか、そういうのを知りたい」と、高校3年時の国体で敗れて以来の再戦を待ち望んだ。

 ◇川副 圭太(かわぞえ・けいた)1999年(平11)4月10日生まれ、熊本県宇土市出身の23歳。小1の頃に宇土少年相撲クラブで相撲を始め、鶴城中2年時に白鵬杯3位。3年時に全国都道府県中学生大会軽量級優勝、全中準優勝、白鵬杯優勝。文徳高2年時に全国高校総体8強、国体少年の部優勝、全国高校選抜弘前大会3位。日大1年時に東日本学生新人戦優勝。3年時に東日本学生体重別大会無差別級優勝、全国学生体重別大会無差別級優勝、全国学生選手権団体戦優勝(副将)。4年時に全国学生選手権優勝。得意技は押し、出し投げ。1メートル65、110キロ。血液型AB。

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