サーフィン都筑有夢路が御前崎プロ優勝「いい準備できた」世界選手権へ弾み

2022年09月03日 21:11

サーフィン

サーフィン都筑有夢路が御前崎プロ優勝「いい準備できた」世界選手権へ弾み
ホワイトバッファロー御前崎プロで優勝し、仲間たちから肩車をされ祝福を受ける都筑有夢路 Photo By スポニチ
 【サーフィンホワイトバッファロー御前崎プロQS1000最終日 ( 2022年9月3日    静岡・御前崎ロングビーチ )】 女子決勝は昨夏の東京五輪銅メダリストの都筑有夢路(21=木下グループ)が都築虹帆(ななほ、19)を“つづき対決”を制して優勝。2週間後に迫った世界選手権に相当するワールドゲームズ(16~24日、米カリフォルニア州ハンティントンビーチ)に弾みを付けた。
 日本女子第一人者の実力を思う存分見せつけた。午前中の準決勝よりも波が弱まりロースコアの争いが想定された決勝、都筑は開始直後から積極的にライディングを試み、2本目に4・25点、4本目に4・15点を出して相手にプレッシャーを掛ける。その後も厳しい波の状況が続く中、7本目に6・00点を出してリードを広げると、終盤はパドルバトルを仕掛けて逃げ切り。沖に上がると、ライバルたちに祝福の肩車をされ、左手人差し指を天に突き出した。

 「毎ヒートごとに波が変わっていると感じたが、その中でしっかりスコアできた。次の大会に向けて、いい準備ができた」

 8月初旬のUSオープンでは日本女子最高の5位。ワールドゲームズまで試合間隔が空く中で、あえて今大会の出場を決め、実戦勘を研ぎ澄ませた。技術はもちろん、戦術や駆け引きでも大一番を想定。終盤は高得点を狙う選択肢がありながら、「もっと自分のサーフィンをしたかったが、試合なのでこけないようにした」と勝負に徹する厳しさも見せつけた。

 今大会で新たに披露したのが、ヒート前に波打ち際で座禅を組み、目を閉じて呼吸を整えるヨガだ。USオープン後に「マイブームになった」といい、インストラクターの助言を元に導入。「ゆっくり呼吸をすると自律神経も整う」。骨のポジションも自然に矯正されているのを実感しているといい、今後も“勝利のルーティン”として取り入れていく考えだ。

 24年パリ五輪につながるワールドゲームズの後は、プロ最高峰のチャンピオンシップツアー(CT)の昇格大会(チャレンジャーシリーズ)の後半4戦が控えており、勝負の3カ月間が幕を開ける。今年最大の目標は、何と言っても悲願のCT昇格。「CTを目指して頑張りたい」と、強い覚悟を示した。

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