東京五輪“汚職事件”にFIG渡辺会長が言及「責任は感じている」「もっと日本のスポーツ界は怒っていい」

2022年10月14日 13:38

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東京五輪“汚職事件”にFIG渡辺会長が言及「責任は感じている」「もっと日本のスポーツ界は怒っていい」
第1回世界パルクール世界選手権開幕を前に会見した国際体操連盟の渡辺守成会長(左)とパルクール共同創始者のジャルル・ピエール氏 Photo By スポニチ
 人気上昇中のアーバンスポーツ「パルクール」の第1回世界選手権が14日、東京・有明アーバンスポーツパークで開幕した。開会式に先立ち、国際体操連盟(FIG)の渡辺守成会長が会見。国際オリンピック委員会(IOC)委員で、東京五輪・パラリンピック組織委員会の理事を務めた渡辺氏は東京五輪のスポンサー選定を巡る汚職事件についても言及した。
 渡辺氏は汚職事件について「理事として責任は非常に感じている。組織委員会全員の理事が感じなきゃいけない」とし、「個人的な意見」と前置きした上で「(スポーツ庁長官)の室伏さんや(JOC会長の)山下会長は“残念”とか“悲しい”とか言っているけど、僕なんかは“激怒”だよね」と断言。「おそらく東京五輪に関わった人の90%以上がボランティア。身銭を切って働いているのに、すべてを否定されてしまった。一人が私腹を肥やしたことで。だから、もっと日本のスポーツ界は怒っていいと思う」と断罪した。

 その上で「なぜ、起きたのか?次にどうするのか?をスポーツ界として検証すべき」と強調。原因究明と次の対策を明確にし、信頼回復に務めるべきと訴えた。

 札幌市が招致を目指す2030年五輪については「日本のスポーツ界が自ら高潔性なり、透明性を持って札幌を招致するというスタンスじゃないと、なかなか国民、札幌市民から支持が得にくいのではないか」と指摘。「国際体操連盟の会長の視点で見た時に(招致活動が)ちょっと違うんじゃないかなと思う。もちろん行政の支えは必要だけど」と見解を示した。「30年にできるんだったら、やった方がいいい。札幌五輪の開催について僕は大賛成。なぜなら、これだけ閉塞感が続いていて、拭いとれていない。万博もあるし、アジア大会もあるけど、やはり五輪は違う。チャンスがあるならやればいいし、お金が集まるならやったらいい」と開催を支持し、「ただ、遅い。アクションが遅い」と苦言も呈した。

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