時松隆光の〝源ちゃん〟流ボギーを打たないゴルフ!!① 1WでFWをキープする
2022年10月14日 12:00
ゴルフ
動画で見る・時松隆光のボギーを打たないゴルフ①】
常住 アベレージゴルファーは飛距離を求めるあまり、1Wを大きく曲げてしまいがちです。確実にFWをキープするにはどうしたらいいのでしょう?
時松 ドライバーショットの曲がりを抑えるには大きく分けて3つのポイントがあります。アドレス、フィニッシュ、スイングの大きさです。まず、アドレスですが、体の向きとボール位置がポイントになります。
常住 具体的に教えてください。
時松 例えば、スライスが多く出る人は、ボールを左サイドに打ち出したいため、目標の左を向こうとしがちです。その結果、右肩が前に出た形になります。さらに、左を向いた分、ボールは左足踵の延長線よりも左にきます。その形でクラブを振ると、間違いなくアウトサイドインのスイング軌道になり、ボールは大きく右に曲がります。たとえ目標の左にボールを打ち出しても、右ラフまで行ってしまうでしょう。
常住 確かにアベレージゴルファーに多く見受けられる光景ですね。
時松 スライスを打つ人にしても、フックを打つ人にしても、自分がそれほど大きく左や右を向いている自覚はありません。一度スティックやクラブを足元に置き、どこを向いているのか確認するべきです。やはりスタンスはもちろん、体のラインも飛球線と平行にして、ボールを左足踵の延長線上にセットすることが、曲がりを抑える一番の方法だと思います。
常住 基本を守ることが最も曲がりを抑えるわけですね。
時松 そういうことです。次に、フィニッシュについてですが、ショットの成否に関係なく、打ち終えたら3秒間静止します。理想は、左足に体重の8~9割乗った形になることです。右足に体重が多く残る人は、ボールを打ち終えた後、目標に向かって歩き出すぐらいのイメージでスイングすると左足に体重が乗りやすくなります。
常住 左足に体重を乗せようとして、左足首を痛める人もいますが?
時松 その場合、左足爪先を少し開いて構えましょう。足首を痛めず、しかもダウンスイング以降に体が回りやすくなるメリットもあります。
常住 なるほど。
時松 最後にスイングの大きさですが、曲げたくなければコンパクトなスイングを心がけるべきです。ポイントは右脇。バックスイングで右脇が開いてしまうと、どうしてもスイングが大きくなります。場合によっては、トップ・オブ・スイングで左手首が甲側に折れ、オーバースイングにもなりがちです。
常住 右脇を開かないようにするには?
時松 練習ではヘッドカバーやタオル、グローブなどを右脇に挟んだままボールを打ちます。インパクトまでは、その挟んだものが落ちないように心がけます。
常住 本番では何かを挟んでいるイメージで打てばいいわけですね?
時松 まさにその通りです。右脇が開かなければトップ・オブ・スイングは小さくなり、ボールの曲がりを最小限に抑えられますからね。
(取材協力=千葉・アクアラインゴルフクラブ)
◆時松 隆光(ときまつ・りゅうこう)1993年(平5)9月7日生まれ、福岡県出身の29歳。5歳でゴルフを始める。沖学園高3年の時に九州アマ優勝。12年プロ転向。本名は源蔵だが、地元の寺から授かった隆光を登録名に。16年以来6年連続で賞金シードを獲得。ツアー通算3勝。20、21年選手会長を務める。ツアープロでは珍しいベースボールグリップ。
◆ジミー・常住 本名・常住治臣(つねずみ・はるおみ)1981年(昭56)12月15日生まれ、東京都出身の40歳。日本プロゴルフ協会(PGA)会員。
ツアー通算3勝を挙げ、16年以来6年連続で賞金シードを獲得している時松隆光プロ。本名の源蔵から由来する〝源ちゃん〟の愛称でお馴染みですが、今季はパーキープ部門で88・64%(バンテリン東海クラシック終了時)と高い数字をマークしています。そこで、源ちゃん流ボギーを叩かないコツをドライバーショットからパッティングまで紹介します。第1回のテーマは1WでFWをキープする方法です。進行役はティーチングプロのジミー常住氏が務めます。 【時松 ドライバーショットの曲がりを抑えるには大きく分けて3つのポイントがあります。アドレス、フィニッシュ、スイングの大きさです。まず、アドレスですが、体の向きとボール位置がポイントになります。
常住 具体的に教えてください。
時松 例えば、スライスが多く出る人は、ボールを左サイドに打ち出したいため、目標の左を向こうとしがちです。その結果、右肩が前に出た形になります。さらに、左を向いた分、ボールは左足踵の延長線よりも左にきます。その形でクラブを振ると、間違いなくアウトサイドインのスイング軌道になり、ボールは大きく右に曲がります。たとえ目標の左にボールを打ち出しても、右ラフまで行ってしまうでしょう。
常住 確かにアベレージゴルファーに多く見受けられる光景ですね。
時松 スライスを打つ人にしても、フックを打つ人にしても、自分がそれほど大きく左や右を向いている自覚はありません。一度スティックやクラブを足元に置き、どこを向いているのか確認するべきです。やはりスタンスはもちろん、体のラインも飛球線と平行にして、ボールを左足踵の延長線上にセットすることが、曲がりを抑える一番の方法だと思います。
常住 基本を守ることが最も曲がりを抑えるわけですね。
時松 そういうことです。次に、フィニッシュについてですが、ショットの成否に関係なく、打ち終えたら3秒間静止します。理想は、左足に体重の8~9割乗った形になることです。右足に体重が多く残る人は、ボールを打ち終えた後、目標に向かって歩き出すぐらいのイメージでスイングすると左足に体重が乗りやすくなります。
常住 左足に体重を乗せようとして、左足首を痛める人もいますが?
時松 その場合、左足爪先を少し開いて構えましょう。足首を痛めず、しかもダウンスイング以降に体が回りやすくなるメリットもあります。
常住 なるほど。
時松 最後にスイングの大きさですが、曲げたくなければコンパクトなスイングを心がけるべきです。ポイントは右脇。バックスイングで右脇が開いてしまうと、どうしてもスイングが大きくなります。場合によっては、トップ・オブ・スイングで左手首が甲側に折れ、オーバースイングにもなりがちです。
常住 右脇を開かないようにするには?
時松 練習ではヘッドカバーやタオル、グローブなどを右脇に挟んだままボールを打ちます。インパクトまでは、その挟んだものが落ちないように心がけます。
常住 本番では何かを挟んでいるイメージで打てばいいわけですね?
時松 まさにその通りです。右脇が開かなければトップ・オブ・スイングは小さくなり、ボールの曲がりを最小限に抑えられますからね。
(取材協力=千葉・アクアラインゴルフクラブ)
◆時松 隆光(ときまつ・りゅうこう)1993年(平5)9月7日生まれ、福岡県出身の29歳。5歳でゴルフを始める。沖学園高3年の時に九州アマ優勝。12年プロ転向。本名は源蔵だが、地元の寺から授かった隆光を登録名に。16年以来6年連続で賞金シードを獲得。ツアー通算3勝。20、21年選手会長を務める。ツアープロでは珍しいベースボールグリップ。
◆ジミー・常住 本名・常住治臣(つねずみ・はるおみ)1981年(昭56)12月15日生まれ、東京都出身の40歳。日本プロゴルフ協会(PGA)会員。
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