アメフト佼成学園 劇的逆転で2年ぶりの高校日本一 RB蓑部が「危機」救った

2022年12月25日 17:41

アメフト

アメフト佼成学園 劇的逆転で2年ぶりの高校日本一 RB蓑部が「危機」救った
<大産大付・佼成学園>優勝した瞬間、ジャンプして喜ぶ佼成学園の選手 Photo By スポニチ
 【第57回全国高校アメフト選手権決勝 クリスマスボウル   佼成学園30―27大産大付 ( 2022年12月25日    王子スタジアム )】 2年ぶりに耳にしたカウントダウンが心地いい。佼成学園の王座奪回を告げるホイッスルがクリスマスの空に響く。わずか3点差で奪い返した高校日本一のタイトル。小林孝至監督は万感の思いを言葉にこめた。
 「終盤はケガ人が続出して、選手がギリギリのところで踏ん張ってくれた。ミスが出て、まずい展開だったけれど、うまく時間を止めながら戦えた」

 7年連続のファイナル。11年ぶりに決勝へ出てきた相手を経験で上回っても、前半は小林監督の次男でQBの小林伸光(3年)が3つのインターセプトを許すなど、リズムをつかめないまま展開が進んだ。後半はTDの応酬。第4Q0分51秒に20―27と逆転された直後、司令塔の小林が指を負傷するアクシデントに見舞われた。

 オフェンスのキープレーというべきパスが使えないピンチ。奮起したのがRB蓑部雄望(3年)だった。「今まで、ずっとノブ(小林)に助けてもらってきた。だから、今度は自分が何とかしようと思った」。独特なステップを刻むランに、大産大付ディフェンスが対応できない。4分17秒に4ヤードTDラン(TFPも成功)で追いつき、続くシリーズでも地上戦でドライブを進め、K吉川大紀(3年)の決勝FGを導いた。

 立命館宇治(京都)に同じ3点差で敗れた1年前のクリスマスボウルから始まったシーズン。たった27プレーしか出せなかった反省から、オフェンスはより多くのプレーをコールできるパスを磨き、大一番に備えた。用意周到の日本一。5年ぶりに目指す連覇は常勝軍団の「ノルマ」となる。

この記事のフォト

おすすめテーマ

2022年12月25日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム