加治木工 44大会ぶり花園1勝 OB飯伏幸太「カミゴェ」級だ近藤応決勝トライ

2022年12月29日 06:00

ラグビー

加治木工 44大会ぶり花園1勝 OB飯伏幸太「カミゴェ」級だ近藤応決勝トライ
<加治木工・若狭東>44大会ぶりの勝利を喜ぶ加治木工フィフティーン(撮影・成瀬 徹) Photo By スポニチ
 【全国高校ラグビー大会1回戦   加治木工7―0若狭東 ( 2022年12月28日    花園ラグビー場 )】 1回戦11試合が行われた。44大会ぶり出場の加治木工(鹿児島)は7―0で若狭東(福井)を下し、44大会ぶりの勝利を飾った。大会前に激励に訪れたラグビー部OBでプロレスラーとして活躍する飯伏幸太(40)の期待に応えた。
 44大会ぶりの花園で加治木工にビッグプレーが飛び出した。0―0の後半24分だった。自陣22メートルライン付近でNo・8近藤応が相手のパスをドンピシャのタイミングでインターセプト。50メートル6秒3の脚力でインゴールまで走り切り、ガッツポーズ。決勝のトライに「狙っていました。スピードのあるNo・8として足を生かせました」と白い歯がこぼれた。

 序盤から再三にわたってゴール前まで迫られたが、しぶとく守り切りピンチを脱出。後半8分にはSHの黒木がシンビンで1人少なくなる時間もあったが、しのぎ切った。県大会準決勝、決勝も同じような試合展開だったといい、塩向剛二郎監督は「そこでしのぎ切ったのが彼らの自信につながって、ゴール前で粘れたんじゃないかと思います」と話した。

 逆境を一撃ではね返す姿は偉大なOBに重なる。大会前にラグビー部出身で、プロレスラーとして活躍する初代IWGP世界ヘビー級王者・飯伏幸太が学校を訪問し「自分の代で花園にいけなかったので頑張って」と激励してくれた。飯伏の得意技は相手の顔面に膝蹴りを見舞う「カミゴェ」。相手の猛攻を一発で逆転できる技だが、この日の決勝トライはまさに「カミゴェ」級の一撃となった。

 プロレス好きの飯野主将は「この試合で活躍する以外ないと思っていました」と結果で恩返しすることに成功。30日の2回戦ではBシードの東海大相模(神奈川)に挑む。飯野は「先輩たちが突破していない2回戦を突破したい」と新たな歴史をつくるつもりだ。(杉浦 友樹)

おすすめテーマ

2022年12月29日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム