国学院大・中西大翔 外さない走りで駒大、青学大の2強に待った!「常連校の壁を崩したい」

2022年12月29日 04:55

駅伝

国学院大・中西大翔 外さない走りで駒大、青学大の2強に待った!「常連校の壁を崩したい」
主将としてチームをけん引する国学院大4区・中西(左)
 【箱根の主役へ 3】ルーキーイヤーから学生3大駅伝全てに出場してきた国学院大の中西大翔主将(4年)が、集大成となる最後の箱根に臨む。出雲、全日本ともに2位と躍進したチームの主将は駒大、青学大の2強に“待った”をかけ、悲願の初優勝を視野に入れる。「常連校の壁を崩したい。1、2区を耐えれば、3~5区で巻き返すプランニングはできる。最後は笑顔で終わりたい」と自信を示した。
 19年の出雲駅伝優勝と20年の箱根駅伝3位が過去最高。現メンバーでは中西だけが両方を選手として経験した。性格的に人前に出るのは得意ではなく、主将就任当初は悩んだ時期もあったというが、前田康弘監督(44)の「大翔らしく引っ張ってくれればいい」の言葉で吹っ切れた。目指したのは「背中で引っ張る主将」。練習では一番キツい場面で先頭に立ち、試合で好成績を残し続けた。

 「自分の走りでチームの評価が左右されるという自覚が芽生え、強い意識を持ってスタートラインに立てていることが結果につながった」。その言葉通り、今季は学生ハーフ2位、全日本インカレ5000メートル2位、出雲駅伝4区区間賞、全日本大学駅伝3区6位と充実。距離にも調子にも左右されない“外さない走り”に前田監督は「流れをつくってほしい部分もあるし、勝負どころに投入して主導権を握りたいというのもある」と勝敗の鍵を握る区間に起用する意向を示した。

 双子の兄・唯翔(4年)は今年もエントリーから外れ、一緒に箱根を走る夢は最後まで実現しなかった。「唯翔の思いも背負って2人分走りたい」。兄、そしてチームへの熱い思いを胸に箱根路を駆ける。

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