倉敷 後半ロスタイムラスト1プレーで逆転 花園初勝利 高比良「自分を信じて走った」

2022年12月29日 06:00

ラグビー

倉敷 後半ロスタイムラスト1プレーで逆転 花園初勝利 高比良「自分を信じて走った」
<城東・倉敷>後半、同点トライを決めた倉敷・高比良(左)(撮影・成瀬 徹) Photo By スポニチ
 【全国高校ラグビー大会1回戦   倉敷26―24城東 ( 2022年12月28日    花園ラグビー場 )】 1回戦11試合が行われ、2回戦に出場する32校16カードが決まった。創部4年目で2大会連続2度目出場の倉敷(岡山)は後半ロスタイムのラスト1プレーで逆転し、城東(徳島)を破って悲願の花園初勝利をつかんだ。
 土壇場の大逆転だ。19―24のまま後半30分を過ぎ、攻撃が途切れれば敗退する状況。自陣ゴール前ラックからボールをつなぎ、CTB鈴木が1人、2人と相手タックルをかわし、一気に加速して敵陣へ進入。相手FBが立ちはだかるところで、左サイドライン際を走る途中出場のWTB高比良へラストパス。2人で計100メートルを駆け抜けて同点トライ。FB南が決勝点のキックを決めた。大接戦をものにした選手たちは喜びを爆発させた。

 50メートル走5秒9の快足で勝利に貢献した高比良は「みんながつないでくれたボールを、トライまでつなげるのがウイングの仕事。もらった瞬間、いけると思い自分を信じて走った」と充実の表情。江の川(現石見智翠館)で10度、尾道で13度、花園を経験している梅本勝監督(59)は「よくやったというのが本音。厳しいプレッシャーを最後に何回か防いだ部分があって、結果的にあれが勝利につながった」と粘り強い守備からの逆襲に手応えをつかんだ。

 25日に男子の全国高校駅伝で倉敷陸上部は2時間1分10秒の大会新記録で優勝した。大きな発奮材料だ。「駅伝は日本一を獲ったので、負けずに自分たちもやろうと。そういう意識はあります」とNo・8丸尾がフィフティーンの思いを代弁する。今大会の目標は「ベスト8」。30日の2回戦はBシードの流通経大柏と対戦する。経験豊富な指揮官は「この展開では厳しい現実を突きつけられる。反省して前に、前に出ていかないと」と劇的勝利の喜びもそこそこに次戦を見据えた。(須田 麻祐子)

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