昌平 「テーブル」スクラムで初戦突破!背中を水平に…力漏らさず押しまくり、前半主将交代も動じず

2022年12月29日 04:55

ラグビー

昌平 「テーブル」スクラムで初戦突破!背中を水平に…力漏らさず押しまくり、前半主将交代も動じず
<熊本工・昌平>前半、スクラムを組む昌平FW陣(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 【全国高校ラグビー大会1回戦   昌平19ー7熊本工 ( 2022年12月28日    花園ラグビー場 )】 1回戦11試合が行われ、昌平(埼玉)は熊本工(熊本)を19―7で下し、出場4大会連続で初戦突破した。前半ロスタイムにプロップ橋口博夢主将(3年)が負傷交代するアクシデントに見舞われたが、直後のスクラムを起点に先制トライ。「テーブル」を合言葉に強化した8人一体の押しが実った。
 チームの支柱を失っても、鍛え上げたスクラムが揺らぐことはなかった。前半ロスタイム、ゴールまで残り15メートルの位置で得たペナルティーで、昌平はスクラムを選択。異変が起きたのは1回目を組んだ直後。右足首を痛めた橋口が立ち上がることができず、担架で運ばれる事態となった。

 「ロックの山内が円陣の中で“博夢の分までやるぞ。スクラムを取って、トライを取って(前半を)終わろう”と声を掛けた。博夢がいなくても、8人で一体となって押せた」

 今春にフランカーからフッカーに転向した小山田が振り返る。組み直しのスクラムで1.5メートルを一気に押すと、ボールを持ち出し攻撃。最後は防御ラインの隙をSH長岡が突いて先制トライを奪い、副将のFB浜田も「今日の勝利はFWのおかげ」と感謝した。

 スクラムの合言葉は「テーブル」。個々が低い姿勢で背中を水平にし、テーブルのようになって力を漏らすことなく相手に伝える。そのために練習では背中にボールを乗せて前後に動き、姿勢を体に染み込ませてきた。日本、ロシア、ウクライナ、モルドバの4カ国にルーツを持つ小山田も「いいスクラムを組めた」と胸を張った。2回戦はBシードの京都成章に挑戦。小山田は「もっと低く強く、一体となって前に出る」と誓った。

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