大栄翔 狙い澄ました右喉輪が効いた

2023年01月13日 04:42

相撲

大栄翔 狙い澄ました右喉輪が効いた
突き倒しで豊昇龍を破る大栄翔(左)(撮影・西海健太郎) Photo By スポニチ
 【大相撲初場所 5日目 ( 2023年1月12日    両国国技館 )】 【玉ノ井親方 視点】大栄翔の作戦勝ちというか、よく考えた相撲だった。豊昇龍戦は最近4連敗と分が悪く、得意の突きをかわされ、中に入られるのが負けパターン。その反省からこの日は相手の動きをよく見て取った。当たった後に少し押されたものの、そこで慌てず豊昇龍が右を差しにきたところを狙い澄まして右喉輪を突き刺した。あれが効いた。上体をのけ反らせると、今度は左を伸ばして回転の良い突きを見舞った。
 悪い時の大栄翔はすぐに上体が伸び上がる。だが今場所は前傾姿勢が崩れない。それだけ状態も良いのだろう。膝の形にも余裕があり、自分の形に持っていくのも早い。

 一方の豊昇龍は工夫が足りなかった。右差し狙いだったのであれば、もっと左を使って大栄翔に逆側を意識させていれば、右も差しやすかったはずだ。安易に取ろうとして悪い流れになってしまった。(元大関・栃東)

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