【二所ノ関親方 真眼】霧馬山 出足強化で増した圧力

2023年01月16日 04:30

相撲

【二所ノ関親方 真眼】霧馬山 出足強化で増した圧力
阿炎(左)を攻める霧馬山(撮影・久冨木 修) Photo By スポニチ
 【大相撲初場所 8日目 ( 2023年1月15日    両国国技館 )】 相撲は圧力があってこそ、が私の持論。霧馬山の地力強化を見て、改めて痛感しました。阿炎戦は相手の激しい攻めを、うまくかいくぐり出足で一気に持っていきました。先場所の優勝力士を破って自信を深めたはずです。
 以前から足腰は強く相撲も上手でした。「器用貧乏」なところもあり、いろんなことができてしまうので、逆に決めきれないもどかしさも散見された。それでも地道な努力を積み重ねて、ここ数場所は出足がついて安定した成績を残せているようになってきました。陸奥部屋付きの鶴竜親方(元横綱)も番付を上げるとともに出足が出てきて横綱に昇進。いいお手本が身近にいるのも大きいと思います。

 三役以上は実力が拮抗(きっこう)し大関を誰でも狙える状況です。霧馬山は伸びしろもあるので、今後も目が離せません。ぶつかり稽古も1日2、3回やってもいい。稽古も一生懸命やるタイプなので、器用さを引き出す出足を磨いてほしいものです。(元横綱・稀勢の里)

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