【白鵬引退相撲】土俵に額をつけた“最強横綱”の感謝と決意「横綱大関をつくって恩返し」

2023年01月28日 20:22

相撲

【白鵬引退相撲】土俵に額をつけた“最強横綱”の感謝と決意「横綱大関をつくって恩返し」
断髪式を終え、土俵の土に額を付けて引き揚げた宮城野親方(元横綱・白鵬)=代表撮影 Photo By 代表撮影
 一昨年の秋場所後に現役を引退した第69代横綱・白鵬の宮城野親方(37)の引退相撲が28日、東京・両国国技館で行われた。最後の取組、最後の土俵入りに続いて行われた断髪式には、横綱・照ノ富士(31=伊勢ケ浜部屋)ら角界関係者の他にも芸能界や政界などさまざまな分野の著名人が参加。約280人がはさみを入れ、大銀杏との別れを惜しんだ。
 断髪式の最後に、土俵上であいさつを終えた宮城野親方は土俵にひざまずいて額をつけ、涙をぬぐった。その仕草は、現役最後の一番となった21年名古屋場所千秋楽、照ノ富士との全勝決戦に臨む土俵下で見せたものと同じ。「横綱大関を1日でも早くつくって再び土俵に帰ってくるという約束と感謝の気持ちです」と理由を説明した。別れを告げる土俵に対する、最強横綱らしい最大の敬意が表れていた。

 21年間ともに過ごしたまげとの別れに「体の一部がなくなったという寂しさがある」としみじみ。断髪式中は「一つ一つ思い出して気持ちの整理がつかない」と、かつてのライバルやお世話になった方々との思い出がよみがえり感情が高ぶった。同郷の元横綱・日馬富士からはさみを入れられると涙があふれた。「ズルい言葉を使ってきたんで思わずグッときました。同じ土俵で戦えて誇りに思います」。内容までは明かさなかったが、戦友からの言葉に心を揺さぶられた。

 断髪後のあいさつでは「相撲の神様に選ばれる男を1日も早く育てて、再びこの土俵に帰ってくることを誓います」と宣言した。部屋を継承し、既に歩み始めている親方の道。初場所後に史上最速の新十両昇進を決めた落合(19)や、この日行われた弟子たちによるトーナメント戦を制した川副(23)ら期待の若手たちが順調に育っている。「横綱大関をつくって相撲道発展のために恩返ししたい」。数々の偉業を成し遂げてきた不世出の最強横綱は“第二の白鵬”育成を次の夢に掲げた。

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