山下美夢有 女王の意地で今季初V「不思議な感じ」

2023年04月10日 04:38

ゴルフ

山下美夢有 女王の意地で今季初V「不思議な感じ」
フラワーシャワーを浴びる山下美夢有(撮影・井垣 忠夫) Photo By スポニチ
 【女子ゴルフツアー富士フイルム・スタジオアリス女子オープン最終日 ( 2023年4月9日    兵庫県 花屋敷GC よかわC=6435ヤード、パー72 )】 首位スタートの山下美夢有(21=加賀電子)が4バーディー、ボギーなしの68をマークし、通算9アンダーで今季初優勝、通算7勝目を飾った。双子の岩井姉妹の妹、千怜(20=Honda)は68をマークし、一時単独首位に浮上したが、1打及ばず2位。大会は7日の競技が悪天候のため中止となり、36ホールに短縮され、加算される優勝賞金額は当初の75%の1350万円。
 勝負強さを発揮した会心の一打だった。首位タイで迎えた難関18番パー4。山下は残り170ヤードの第2打で得意クラブの5Uを選択し、ピタリと1・5メートルに寄せた。この日はチャンスをつくれず苦しむ中で、「唯一18番のショットが良かった」。昨季年間女王が優勝争いの正念場で圧巻のショットを見せた。

 足踏みが続いて、追う立場に変わっても冷静だった。前半を終えて首位と2打差。厳しいピンポジションの中でも10番、13番でともに7メートルのバーディーパットをねじ込んだ。16番でも4メートルを沈め、「アプローチとパターでしのげた」とうなずいた。

 大阪府寝屋川市出身で、小学生の時に、今大会の開催コースで行われたスタジオアリス・ジュニアカップで2度優勝した。縁のある大会での今季初優勝に「不思議な感じ。こうしてプロになって優勝することができて凄くうれしい」と喜んだ。トッププロへと成長した21歳は「ジュニアの子に憧れてもらえるような選手になりたい」と目を輝かせた。 

 ≪1打及ばず2位の岩井千「次がある」≫1打差2位からスタートした岩井千は一時単独首位に浮上したが、優勝を逃した。山下とともに首位で迎えた最終ホール。グリーン手前の右バンカーにつかまった。目玉の状態からうまく脱出したものの、パーパットが入らずボギー。最後まで優勝争いをしたことに「次がある。この悔しさを次の試合につなげようという思いに切り替えています」と話した。優勝した山下については「めっちゃ強かった。隙がない」と脱帽した。

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