16歳安楽宙斗連覇 決勝8人で唯一の完登 8月の世界選手権で表彰台ならパリ五輪代表

2023年04月10日 04:39

スポーツクライミング

16歳安楽宙斗連覇 決勝8人で唯一の完登 8月の世界選手権で表彰台ならパリ五輪代表
優勝カップを手に笑顔の安楽(左)と森 Photo By スポニチ
 【スポーツクライミング複合ジャパンカップ最終日 ( 2023年4月9日    鳥取・倉吉体育文化会館 )】 決勝が行われ、男子は安楽宙斗(そらと、16=千葉・八千代高)が174・8点、女子は森秋彩(あい、19=茨城県連盟)が179・2点で、ともに連覇を達成した。今大会の結果で男子は安楽と2位の百合草碧皇(あお、20=早大)、女子は森と2位の松藤藍夢(あのん、19=日大)が8月に開催される世界選手権(スイス)の日本代表に決まった。

 高校2年になったばかりの16歳が、パリ五輪へ名乗りを上げた。ボルダーで2位となった安楽が、最終のリードで魅せる。ホールドをつかみながら傾斜のある壁を登り、決勝に進んだ8人のうち唯一の完登。逆転で頂点に立ち「連覇という結果が胸に染みている。うれしいです」と声を弾ませた。

 今大会は楢崎智亜(無所属)や緒方良行(B―PUMP)、藤井快(無所属)、楢崎明智(日新火災)ら実力者がそろっただけに優勝した意味は大きい。昨年は世界ユース選手権のリードで優勝。成長を続け、誰もがほしい世界切符もつかみ取った。

 8月の世界選手権で表彰台に上がれば、パリ五輪の日本代表にも決まる。「正直、もうこれ(優勝)で五輪に出たいんですけど…」と笑った安楽は「出られたら結果を出したい」と続けた。世界屈指の実力を誇る日本のクライミング界に新星が現れた。

 ◇安楽 宙斗(あんらく・そらと)2006年(平成18)11月14日生まれ、千葉県八千代市出身の16歳。八千代高2年。小学2年の6月ごろに近所のクライミングジムに足を運び、競技にのめり込んだ。昨年8月の世界ユース選手権はリードで優勝、ボルダーで3位。1メートル65。

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