池江璃花子 4冠締め もう挑戦者じゃない 重圧あったけど「いい場所に戻って来られた」
2023年04月10日 04:45
競泳
この日の50メートル自由形決勝は、今大会8レース目。課題のスタートで大きな遅れはなく、25メートル付近で首位に立った。2位に0秒48差をつけ「凄く気持ちよく泳げた。復帰後のベストが出てうれしい」と笑顔。派遣標準記録には届かなかったが「派遣を切っていたとしても世界からは置いていかれるタイム。次に温めておければと考えていたので、切れないでホッとしている」とプラスに捉えた。
タフな体に仕上げるため、復帰後に実施していなかった高地合宿を今後は行う可能性も浮上。18年12月に標高約2100メートルの米フラッグスタッフ合宿で体調を崩し、19年1月に白血病と診断された経緯がある。それだけに周囲は慎重でも「自分的には問題ない」と本人は前向きだ。復帰後初の海外遠征となる欧州の大会にも出場する見通し。「海外選手と厳しい環境で戦うのが楽しみ。やっと自分が戦う場所に戻って来られた」と強調。強い池江璃花子として世界へカムバックする準備を進めていく。