林享氏 全盛期に比べて筋力が戻っていない池江 伸びしろ見込める 技術も向上

2023年04月10日 04:44

競泳

林享氏 全盛期に比べて筋力が戻っていない池江 伸びしろ見込める 技術も向上
<第99回日本選手権水泳競技大会 6日目>女子50メートル自由形決勝で優勝を果たした池江(撮影・河野 光希) Photo By スポニチ
 【競泳日本選手権最終日 ( 2023年4月9日    東京アクアティクスセンター )】 【林享の目】池江は前日の50メートルバタフライに続き、後半に逆転できるという自信を持ってレースに臨めていた。今回のタイムは復帰後の自己ベスト。大会を通じても、泳ぐたびに自信を取り戻していた。全盛期に比べて筋力が戻っていない分、技術的には向上。特にバタフライでは第2キックに力強さが戻り、伸びしろが見込める。世界でメダル争いをするにはまだタイムが足りないが、残り3カ月でどこまで伸ばせるかが楽しみだ。
 個人メドレーで2冠を達成した成田も、まだまだ成長途上の選手。特に上半身に筋力が付いていない分、前半で後れを取ったバタフライには伸びしろがある。同じ16歳で400メートル前年女王のマッキントッシュ(カナダ)らと競い合えるのは良い経験になるだろう。さまざまなことを吸収しパリ五輪でのメダル獲得につなげてほしい。

 今大会は東京五輪で不振だった選手、出場を逃した選手の活躍が目立った。代表的なのは男子100メートル自由形で日本記録を更新した松元克央。若手の活躍も目立ち、決勝に上がる高校生も多かった。福岡開催だった01年世界選手権は、その後の日本選手の活躍につながった。今年もいいステップにして、パリ以降の五輪につなげてほしい。 (92年バルセロナ五輪100メートル平泳ぎ4位、東海学園大監督)

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