稲葉玲王が初優勝で世界代表内定「出場権いただきます」パリ五輪出場に意欲

2023年04月27日 19:31

サーフィン

稲葉玲王が初優勝で世界代表内定「出場権いただきます」パリ五輪出場に意欲
<サーフィンジャパンオープン>男子決勝を終え、笑顔で浜に上がる稲葉玲王 Photo By スポニチ
 【サーフィンジャパンオープン ( 2023年4月27日    宮城県仙台市・仙台新港 )】 24年パリ五輪予選を兼ねたワールドゲームズ(WG=世界選手権に相当、5月30日開幕、エルサルバドル)の代表選考会として行われ、男子は稲葉玲王(26)が初優勝を果たし、初のWG代表入りを決めた。アジア1位でパリ五輪代表に決まる本番では、全競技を通じての日本人内定1号を目指す。
 昨年は世界を転戦して猛者たちにもまれてきた稲葉が、初の栄冠をつかんだ。決勝は普段から練習を共にする脇田泰地と対戦。25分間の試合の終盤までリードを許す展開だったが、残り30秒を切ってからの最後の試技で、バックサイドで大きなターンを2発。波打ち際で逆転優勝のアナウンスを聞くと、全身で喜びを表現した。

 「信じて(得点が出るのを)待っていた。やっと優勝できてうれしい」

 地元は東京五輪の会場となった千葉県一宮町。だがプロサーファーだった父の手ほどきで5歳ごろからサーフィンを始めた稲葉は、日本よりも世界のビッグウェーブに憧れ続けた。パリ五輪の会場となるのは、フランス領ポリネシアのタヒチ島チョープー。16歳で初体験し、「波がデカい。今でも怖い」と語るほどだが、地元での五輪には消極的だった26歳は、「チューブがメインになる。怖くてもやりたい」と出場に意欲を燃やしている。

 チョープーは稲葉のように右足前のグーフィースタンスの選手にとって好相性とされる。この日はチューブライドを見せることはできなかったが、3月には強化指定選手として現地で合宿。同時期に合宿参加した前田マヒナが「凄くいいアドバイスをくれた」と感謝するなど、一日の長があるのは間違いない。

 五輪代表の懸かる本番まで、あと1カ月。「結果を残して、出場権をいただきたいと思います」。底抜けに明るいパンチパーマの似合う26歳は、茶目っ気たっぷりに宣言してみせた。

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