エースの遼 逆転V再現だ!58出した13年前と同じ6差 通算19勝目へ「可能性ある位置でプレーを」

2023年04月30日 04:45

ゴルフ

エースの遼 逆転V再現だ!58出した13年前と同じ6差 通算19勝目へ「可能性ある位置でプレーを」
4番でホールインワンを達成した石川遼は8Iとボールを掲げる(撮影・井垣 忠夫) Photo By スポニチ
 【男子ゴルフツアー 中日クラウンズ第3日 ( 2023年4月29日    名古屋GC和合C=6557ヤード、パー70 )】 石川遼(31=CASIO)が2年連続でエースをマークした。13位から出て、4番で日米通算6度目のホールインワンを達成するなど67と伸ばして通算5アンダーの6位に浮上。首位とは6打差から最終日に10年大会の大逆転優勝の再現を狙う。星野陸也(26=興和)が通算11アンダーで単独首位に立っている。
 再び和合でミラクルが起こった。実測171ヤードの難関ホール4番パー3。風は右からの横風。「距離感的には思ったところに落とせた」と石川が選択した8Iの第1打はピン手前5ヤードにキャリーすると、3バウンドした後に流れるようにカップに吸い込まれた。「ホールインワンをするなんて全く想定外。こんなにするゴルフ人生だとは思っていなかった」。昨年大会の7番ホール以来、日米通算6度目のエースに目を丸くした。

 1、2番で連続バーディーと最高の滑り出しを決めると、4番では2年連続のエース達成。一気にリーダーボードを駆け上がった。12番では第2打が鳥に「かすったような音がした」とバンカーに入ってボギーとなり「バーディーではなくて、バードボギーです」と苦笑いしたが、18番はバーディーで締めた。好相性のコースでの6位浮上に「ずっと前向きにはやれていた。より良い終わり方ができた」とうなずいた。

 今大会では数々の奇跡を起こしてきた。10年の最終日には、当時世界最少スコアとなる58をマークし、首位・丸山茂樹との6打差をひっくり返して逆転V。昨年もホールインワンを達成するなど、和合の女神はゴルフ界のスターに味方している。

 13年前と同じく、首位とは6打差。大逆転劇の記憶がよみがえる。昨年11月の三井住友VISA太平洋マスターズ以来、ツアー通算19勝目を狙う31歳は「良いメンバーが上にたくさんいる。バックナインで(優勝の)可能性がある位置でプレーしたい」と闘志を燃やす。数々の名勝負が繰り広げられてきた名門・和合。このままでは終わらない。何かが起きると予感させるホールインワンだった。

 ▽10年中日クラウンズVTR 当時18歳の石川は初日は2アンダーで17位発進。2日目は通算2アンダーの14位、3日目は1つスコアを落として通算1アンダーの18位。最終日は12バーディー、ボギーなしと当時世界最少スコアとなる58をマークし通算13アンダー。首位と6打差をひっくり返し、2位に5打差をつける大逆転劇で通算7勝目を挙げた。

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