山縣、予選落ちも“一歩” 1年7カ月ぶりに帰ってきた「スタートラインに立てた」21年に右膝手術

2023年04月30日 04:40

陸上

山縣、予選落ちも“一歩” 1年7カ月ぶりに帰ってきた「スタートラインに立てた」21年に右膝手術
男子100メートル予選で力走する桐生(右)と山縣 Photo By 共同
 【織田記念国際 ( 2023年4月29日    エディオンスタジアム広島 )】 男子100メートルが行われ、日本記録保持者の山縣亮太(30=セイコー)が2季ぶりに復帰した。追い風0・5メートルの予選1組で10秒48の5着。決勝には進めなかったが、右膝手術を乗り越えて新たな一歩を踏み出した。女子やり投げでは北口榛花(25=JAL)が大会新記録となる64メートル50を投げ、日本陸連が定める選考基準を満たし、8月の世界選手権(ブダペスト)の代表に決まった。
 約1年7カ月ぶりに山縣がレースに帰ってきた。地元・広島での復帰戦。予選1組で桐生祥秀(日本生命)の隣のレーンに入る。雨が降る悪条件の中で序盤から遅れ、10秒48で5着。決勝進出を逃し「50メートル以降の走りがバラバラになってしまった。やっぱり練習不足」と悔しそうに振り返った。

 21年9月の全日本実業団対抗選手権に出場した後、同10月に右膝を手術。昨年8月の苫小牧合宿でトラック練習を再開し、復帰への道を歩んできた。6月の日本選手権の参加資格である10秒39を切れなかったことから、この種目での出場は断念。「とりあえず1本、スタートラインに立って緊張感の中でレースができた」と手応えも口にした。

 今後は200メートルでの日本選手権出場を目指す一方で「来年のパリ五輪に向けてタイムを出していく方向に集中したい」と語った。最大のターゲットは東京五輪で予選落ちに終わった100メートル。大舞台で雪辱を果たすため、ここからギアを上げていく。

この記事のフォト

おすすめテーマ

2023年04月30日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム