【東日本学生相撲選手権】個人戦は日大4年・川渕一意が優勝 体重199キロ 角界注目の大器

2023年06月12日 08:05

相撲

【東日本学生相撲選手権】個人戦は日大4年・川渕一意が優勝 体重199キロ 角界注目の大器
個人戦決勝、日大1年の成田力道(右)を押し出しで下す日大4年の川渕一意(撮影・前川 晋作) Photo By スポニチ
 第102回東日本学生相撲選手権大会が11日、東京・両国国技館で24校が参加して行われた。123人が出場した個人戦は、川渕一意(日大4年)が頂点に立った。
 1メートル87、199キロの巨体を生かした押し相撲で勝ち進み、決勝で成田力道(日大1年)を押し出しで下して優勝を決めた。1年生ながら決勝まで勝ち上がってきた後輩を退け「背中を見せられた」と4年生の威厳を示した。

 一昨年11月の全国学生選手権で左膝前十字靱帯断裂の大ケガを負い、丸1年間の治療、リハビリ期間を経て昨年11月の全国学生選手権で復帰。そこで団体優勝に貢献し「まだ完全ではないけど自信になった」と振り返った。この日はテーピングなしで出場。ケガの回復具合は「90%ぐらい」とほぼ完治しており「1年間ロスしたので今年取り返したい」と、最終学年に懸ける思いを口にした。これで5月の全国大学選抜宇佐大会に続いて今季2個目のタイトル獲得となった。

 体重199キロは現役関取最重量の水戸龍と同じで、大学生としては“規格外”の巨体。1歳上の兄は「川渕」のしこ名で三段目力士として錣山部屋に所属している。この日は兄と幕内・阿炎、師匠の錣山親方(元関脇・寺尾)ら部屋関係者も訪れていた。角界注目の大器は、進路について「シーズンが終わるまでは決めない」と明言せず。当面は、11月の全国学生選手権で団体優勝、そして個人戦で学生横綱を獲得することを目標に掲げた。


 ▽Aクラス個人戦4回戦
外尾祐樹(日体大4年) 寄り切り 猿川天嵐(農大4年)
ブフチョローン(日体大3年) 上手出し投げ 後藤大翔(農大2年)
成田力道(日大1年) 引き落とし 松永ジョージ(拓大4年)
吉岡友大(国士舘大3年) 押し出し 伊藤拓海(法大2年)
オトゴンバト(東洋大2年) 押し出し 小林海偉(専大3年)
川渕一意(日大4年) 押し出し 堺井勇希(東洋大3年)
五島雅治(拓大3年) 突き落とし 石川剛(農大3年)
花岡真生(日大3年) 上手投げ クリストファー(日体大2年)

 ▽準々決勝
ブフチョローン 押し出し 外尾祐樹
成田力道 つり出し 吉岡友大
川渕一意 押し出し オトゴンバト
五島雅治 すくい投げ 花岡真生

 ▽準決勝
成田力道 引き落とし ブフチョローン
川渕一意 はたき込み 五島雅治

 ▽決勝
川渕一意 押し出し 成田力道


 ◇川渕 一意(かわぶち・かずま)2001年(平13)11月12日生まれ、大阪市港区出身の21歳。東大阪相撲道場で相撲を始め、小4で全日本小学生優勝大会優勝。石川・犀生中に相撲留学し、3年時に全国都道府県中学生大会団体戦優勝。金沢学院高(現・金沢学院大附属高)2年時に全国高校選抜大会優勝。3年時に全日本個人体重別(ジュニアの部)100キロ以上級優勝、全国高校選抜十和田大会優勝、全国高校選抜宇佐大会優勝、世界ジュニア選手権重量級優勝。日大1年時に全国学生体重別135キロ以上級3位、全日本選手権3位、東日本新人選手権2位。2年時に全国学生体重別135キロ以上級3位、全国学生選抜大会3位。4年時に全国大学選抜宇佐大会優勝、全国選抜大学社会人対抗九州大会準優勝。1メートル87、199キロ。兄は三段目・川渕(22=錣山部屋)。

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