渋野日向子はあえて「自分に期待しない」冷静に難コースと戦う 22日開幕全米女子プロ

2023年06月22日 06:56

ゴルフ

渋野日向子はあえて「自分に期待しない」冷静に難コースと戦う 22日開幕全米女子プロ
インタビュー中に笑顔をみせる渋野日向子 Photo By スポニチ
 女子ゴルフの今季メジャー第2戦、全米女子プロ選手権は22日(日本時間同日夜)、ニュージャージー州のバルタスロールGC(6621ヤード、パー71)で開幕する。19年全英女子オープン覇者の渋野日向子(24=サントリー)が開幕を翌日に控えた21日に取材に応じ、「4日間戦えるように全力で頑張りたい」と抱負を語った。
 あえて、の言葉だった。ロースコアの戦いが予想される難コース、バルタスロールGC。渋野は「自分に期待しない」と言った。その意図をこう説明する。「期待しすぎてスコアを叩いて“あ~”ってなるよりはいい。攻めなきゃいけないコースでもないし、かなり難しい。期待しない分、冷静になれると今は思っています」。もちろん、クラブの握りをベースボールグリップに変更して約3週間という自身の状態も勘案してのこと。自分にも、コースにも、冷静に向き合うつもりだ。

 前週の日曜日にコースに向かい、駐車場に到着してから思い出したことがある。「あれ?ここ3年前に来たよね」。回ったコースは今週使用するロウアーとは異なるが、20年に全英女子オープンのプロアマ戦が開催されたのが今会場だったという。そんな縁のある舞台。ただし、「バルタスロールの死闘」という言葉は知らない。1980年全米オープンでの青木功とジャック・ニクラウスの優勝争い自体は知っていただけに、「まさにここなんですか、ありゃま」と渋野らしく笑った。

 約1カ月ぶりに戻った主戦場の米ツアー。「その初戦がメジャーなので、かなり緊張感はあります」が本音。ここまで計2ラウンドしてコースをチェック。「グリーン回りのラフがやっかい。グリーンも早いし、アンジュレーションやばいし。なんじゃそのポコポコ、みたいな」と警戒を口にした。新たなグリップ変えたばかりのショットの状態は「なじんできているけど、それが結果につながるかというと、まだ時間はかかる」という。この日も9ホールのラウンド後に、練習場で懸命に球を打つ姿があった。今季メジャー2戦目。まずは一打一打、「全力で」戦うのみだ。

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