畑岡奈紗 青木功とニクラウスによる死闘の地 バルタスロールでメジャー初Vつかむ

2023年06月22日 05:30

ゴルフ

畑岡奈紗 青木功とニクラウスによる死闘の地 バルタスロールでメジャー初Vつかむ
畑岡奈紗 Photo By スポニチ
 女子ゴルフの今季メジャー第2戦、全米女子プロ選手権は22日から4日間、ニュージャージー州のバルタスロールGC(6621ヤード、パー71)で開催される。米通算6勝の畑岡奈紗(24=アビームコンサルティング)が20日、メジャー初制覇への抱負を語った。1980年の全米オープンで青木功とジャック・ニクラウス(米国)が優勝争いを繰り広げた「バルタスロールの死闘」の舞台となったコースで、悲願の初タイトルをつかむ。
  43年前、畑岡が生まれるはるか前のこと。詳しくは知らなくても、「バルタスロールの死闘」という言葉は頭にある。青木功とジャック・ニクラウスによるゴルフ史に残る名勝負が生まれたコースだ。さらには当地での16年全米プロ選手権で松山英樹も4位に入っている。まさに日本人の活躍に縁がある舞台。24歳は「あやかりたいです」と白い歯を見せた。

 そのバルタスロールGC攻略に向けて、新たなクラブを投入する可能性が高い。「人生で初めて打った」というスリクソンの7Wだ。この日のプロアマ戦でもテストする姿があった。飛距離はキャリーで210ヤードほどで、現在使用する3Uとほぼ同じ。しかし、球の高さと寛容性に違いがある。「ボールが優しく上がって、グリーンに止めることができる」。例えば2オン可能な498ヤードの最終18番パー5。打ち上げの砲台グリーンで、アンジュレーションも強い。そんな勝負どころでの一打で、握ることになりそうだ。

 今大会で自身26度目のメジャー挑戦となる。その中でもこの全米女子プロ選手権は過去6度出場し、トップ5が3度と最も好相性メジャーと言える。18年にはプレーオフに進出し、敗れたものの2位に入った。「今までの大会との相性もいいし、自分で経験してきたものもある。それをしっかりと生かせたらいい」。バルタスロールGCで悲願のタイトルをつかみ、その歴史に新たなページを刻む。

 ▽バルタスロールの死闘 バルタスロールGCで行われた80年の全米オープンで、青木功が帝王ジャック・ニクラウス(米国)と演じたメジャー史上に残る名勝負。後に「バルタスロールの死闘」と呼ばれるようになった。当時37歳の青木と40歳のニクラウスは予選から同組となり、第3日を終えて首位を並走。最終日最終ホールまでもつれた。先にバーディーパットを沈め優勝を決めたニクラウスは、興奮して騒いでいるギャラリーを制止。青木のパットを見届けた紳士的行動によって優勝の価値は高まった。

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