「サングラス=おしゃれアイテムでしょ?」という人に読んで欲しい、サングラスのメリットと専門家おすすめの選び方

2023年08月01日 09:00

「サングラス=おしゃれアイテムでしょ?」という人に読んで欲しい、サングラスのメリットと専門家おすすめの選び方
サングラス。海外だとなじみの深いアイテムですが、日本だと「おしゃれな人や芸能人がつけるアイテムでしょ?」という印象を持つ人も多いかと思います。しかし、サングラスは単なるファッションアイテムに留まらず、目を保護し、快適な視 […]

サングラス。海外だとなじみの深いアイテムですが、日本だと「おしゃれな人や芸能人がつけるアイテムでしょ?」という印象を持つ人も多いかと思います。しかし、サングラスは単なるファッションアイテムに留まらず、目を保護し、快適な視界を提供する重要な役割を果たしています。

とくに近年の日差しの強さは半端じゃない。日傘同様、目から入る光と紫外線も防がなければという気持ちから、約10年間の店舗勤務の中で1万人以上の目を見てきた、眼鏡市場の広報を担当する掛本紀子さんにインタビューを実施。サングラスのメリットについて解説するとともに、自分に合ったサングラスの選び方について探っていきます。

ぶっちゃけ、サングラスって必要なんですか?

いきなり失礼な質問でスミマセン! 実のところサングラスっていわゆる“ファッションサングラス”しかつけたことがなく、おしゃれをするときや、夏のアクティビティ時につけるイメージが強いのです。

これについて、掛本さんは“サングラスは目の負担を軽減できるアイテム”と回答。カラーサングラスのメリットをたくさん教えてくれました。

眼鏡市場の広報担当 掛本さん。

「サングラスを着用することで、目の負担を軽減することが出来ます。日常生活では“紫外線、ブルーライト、眩しさ”の3つの負担が挙げられます。目から入ってきた紫外線を脳が感知すると、肌が陽に晒されていると感じ、日焼けと同じような症状を起こす可能性があります。そのため、紫外線対策の1つとして紫外線カットの機能がついたサングラスを着用することはとても有効です。」(掛本さん)

たしかに、目に日焼け止めは塗れませんから、外部からのアプローチが必要です。

「ブルーライトも目の疲れに繋がると言われています。パソコンやスマホだけでなく、太陽光にもブルーライトは含まれています。外出するときにサングラスを着用することで、ブルーライト対策もでき、目の疲れの軽減に繋がります」(掛本さん)

続いて“眩しさ”について。

「サングラスには、眩しさを軽減する役割もあります。車の運転や屋外スポーツ・キャンプなどの日差しが気になる環境での着用は有効です。また、個人差はありますが男女ともに40代くらいから眩しさを感じる割合も増えていきます。」(掛本さん)

実は最近、通勤中に『やたら眩しいな……』と片手で日差しを遮ろうとすることが多くなっていたのですが、まさか加齢もあったとは。衝撃です。

カラーサングラスの色や濃さで効果は変わる?

ここで気になるのが、透明や、すごく薄い色のレンズでもいいのかな? という点です。色味や色の濃さで効果は変わるのでしょうか。

「眩しさを防ぐという観点では、レンズのカラーは濃いほうが効果は期待できます。アウトドアや屋外スポーツなどで眩しさをしっかり防ぎたいときは、レンズの色が濃いものを選ばれると良いと思います。紫外線対策という観点でいうと、紫外線カット率99%以上の機能がついたレンズを選んでいただければ、無色や薄いカラーのレンズでも効果を発揮します」(掛本さん)

野外活動が多い、アウトドア時:濃い色味を選ぶのがオススメ
日常生活:薄めの色味でもOK

マスク生活のときは濃度が薄めのサングラスが人気でしたが、マスクを外すシーンも増え、濃いサングラスを購入する人も増えてきているのだそう。たしかにマスクをして濃いサングラスだと、圧が強いですもんね。

そしてカラーサングラスの色別の効果は以下の通り。

ブラウン系:色のコントラストを高め青色系の光をカットする効果があるため、視界がクリアになります。また、緑色が明瞭に見えるようになり、ゴルフなど自然の中で過ごすときに向いています。

グリーン系:青系と赤系の光を遮断する効果により目が疲れにくくなります。そのためドライブなど⾧時間にわたり目を使う時におすすめです。

グレー系:日差しを遮りまぶしさを軽減する効果が高いため、屋外のスポーツ、お散歩、ランニングといった屋外活動に向いています。

ゴルフをするときに適したレンズ、運転をするときに適したレンズなどもあるためサングラスを買うときは、どんな目的で使うのかを想定しておくとよいと、掛本さんは語ります。

そういえば、ランナーの人は表面が虹色に見えるサングラスをつけているのをよく見ますが、これはミラーレンズと言ってレンズ表面を鏡のように反射加工したファッション性を高めたレンズが使われているそうです。

ミラーレンズが使用されているサングラス(眼鏡市場 i-ATHLETE(iA-108))

サングラス、値段によって効果に違いはある?

サングラスは値段がピンキリですが、やはり安いものだと効果が期待できないとか、そういったことはあるのでしょうか。安いと2000円台から売られているサングラスを見かけたりしますが……。

「レンズの品質やフレームの素材によって、見え方や掛け心地などの違いが出てくるかと思います。サングラスの素材によっては、顔のサイズや形に合わせてフィットさせるなどの調整が出来ないものもあります」(掛本さん)

紫外線カット率が低いものがあったり、フレームが調整できず掛かり具合が悪いまま使用しなければならなかったり、見え方や掛け心地に大きく差が出てくるというわけです。

鼻パッドやつる(テンプル)が調整できる素材のものか購入の際に確認するのがおすすめ

「安価なものだと効果が期待できないということではなく、サングラスをどういった目的で使用されるのか、購入を検討されているサングラスの素材や機能がその目的と一致しているかを確認して選ぶと良いと思います。」(掛本さん)

どのサングラスが似合う? フレームの形や色の選び方

先述の通り、サングラスは使う目的に合わせてレンズのカラーや濃度を選ぶのがよいのですが、その上で悩むのがフレームの色や形です。丸顔に似合うフレームの形は? クールに見せるカラーは?

さまざまなテクニックはあるのですが、掛本さんは「フレームの色や形は、なりたい雰囲気やお洋服に合わせて選ぶのもアリ」と語ります。

「たとえば気になる部分をカバーするために、面長の人はウェリントンなどレンズの縦幅が大きいデザイン、丸顔の人はスクエアなど直線的なデザインのものを選ぶのも良いですが、お洋服や髪型など、ご自身の雰囲気に合わせることも非常に大切です。例えば、丸顔の方でフェミニンなお洋服が好きな方が小顔に見せたいからとスクエアのフレームをかけるとちょっとミスマッチですよね。そういう場合、楕円形のものを選ぶと雰囲気にもマッチして気になる部分もカバーできます」(掛本さん)

 

「眼鏡市場では顔タイプ診断も行っています。“キュート・フレッシュ・フェミニン・クール”の4タイプに分類し、その診断結果をもとに雰囲気に合うフレームの形や、『ちょっとクールにみせたい』などのなりたい雰囲気にあうフレームの形をご提案しています。顔タイプ診断の結果をもとに、なりたい雰囲気に合わせて選ぶとミスマッチが起こりにくいですね」(掛本さん)

自分の顔タイプを知った上で、なりたい雰囲気に合わせて選ぶのがよいのですね。

小さくて丸いアンティークな雰囲気のフレームなど、デザイン性が高いフレームは、顔タイプの診断結果で選ぶというよりは、服装や髪形などの全体のコーディネートと合わせた時に違和感が無いかをチェックするのがおすすめとのことです。

フレームの色がしっくりこない問題

フレームの色がくっきり濃いと微妙に似合わないなーと感じる件も相談してみました。

「ブラウン系のカラーは肌に馴染みやすいため違和感なく着用出来ます。また、ご自身のパーソナルカラーに合わせた色の選択もおすすめです。レンズの色が濃いとサングラスが顔を占める割合も多く見えるので、髪や肌色と相性のいい色のサングラスを選択すると良いでしょう。」(掛本さん)

たしかに随分と印象が変わります

サングラスの効果を知り、俄然関心が高まった筆者。バッグにそのまま放り込まれていたサングラスも、まさにいま活躍するタイミング。

そういえば、サングラスのレンズに傷がつくと紫外線カットの効果って低下してしまうのでしょうか。

「レンズに傷がついても紫外線カットの効果の大半は保たれます。ただ、レンズの表面に傷がつくと反射防止や汚れが付きにくい機能、静電気が起きにくい機能など、様々なコートに影響が出てレンズの状態は悪くなっていきます。」(掛本さん)

なによりキズや汚れがついていると外の景色が見えにくくなるため、レンズは綺麗に扱うのが望ましいと掛本さん。

たしかに指紋とかついているとイヤ~な気分になりますもんね。景色もサングラスもビューティフルなのが最高です。

取材協力 眼鏡市場
https://www.meganetop.co.jp/

<Text:編集部/photo:眼鏡市場>

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