服部道子氏 畑岡奈紗のスイング改造完成近い トップと7差も“惜しい”3位

2023年08月01日 04:00

ゴルフ

服部道子氏 畑岡奈紗のスイング改造完成近い トップと7差も“惜しい”3位
最終ラウンドの3番、ティーショットを放つ畑岡(撮影・西尾 大助) Photo By スポニチ
 【米女子ゴルフツアー エビアン選手権最終日 ( 2023年7月30日    フランス エビアン・リゾートGC=6527ヤード、パー71 )】 【服部道子 メジャーの風】3打差2位から出た畑岡奈紗(24=アビームコンサルティング)は3バーディー、4ボギーの72と伸ばせず、通算7アンダーの3位でメジャー初制覇はならなかった。日本ゴルフ協会理事の服部道子氏(54)が現地から解説。畑岡のスイング改造が完成に近づいているとし、今季メジャー最終戦、AIG全英女子オープン(10日開幕)への期待を語った。大会はセリーヌ・ブティエ(29=フランス)が通算14アンダーで2位に6打差をつける圧勝劇で、地元でのメジャー初優勝を果たした。
 7打差がつきましたが、勝負を分けたのはほんの少しの差です。畑岡選手はパットのラインが一筋違いました。同組のブティエ選手が同じラインで少しピンの近くにつけたり、流れや運も良くなかった。残念な結果ですが、手応えを感じていると思います。

 畑岡選手は今スイング改造に取り組んでいます。以前はボールをつかまえにいくような軌道でドロー回転の球を打っていましたが、縦振りになり、腕と体が一体でオンプレーンを動いています。

 また改造前はインパクトの瞬間にジャンプして地面反力を利用していました。今は上下動を抑えて、インパクトゾーンで体が下を向いている時間が長く、体のパワーを効率的にボールに伝えるスイングになっています。

 エビアンは起伏が激しくタイトでトリッキーなコースです。いろんなライから精度の高いショットを打てなければ攻略できません。

 フラットなライではジャンプしても大きな影響はありませんが、急斜面など難しいライではバランスを崩し、思い通りに打てなくなることがあります。この大会が苦手だったのは、そこに原因があったのかもしれません。

 しかし、今年はそのコースで優勝を争いました。難しいライからでも良いショットが打てたのは新しいスイングが完成に近づいている証だと思います。全英はタイプの違うコースですが、間違いなく引き出しは増えているので優勝争いに加わってくれるはずです。

 笹生選手はショットが良かったですね。マッスルバックのアイアンを使うようになってイメージ通りに球が飛んでいるそうです。飛距離も出ていてパー5をパー4の感覚でプレーしているようでした。予選ラウンドでは同組のダニエル・カン選手を50ヤード近くアウトドライブしていました。高弾道なので、風の強い全英は好きではないと思いますが、どう対応をするのか楽しみです。

 渋野選手は4日間プレーできたことが大きい。痛めていた左手も問題なさそう。この試合をきっかけに完全復活してほしいです。全英は歴代優勝者ですし、渋野選手らしいプレーを期待しています。(プロゴルファー)

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