【ラグビーW杯代表30人発表】主将は姫野和樹 リーチ後任8代目「愛情や情熱で引っ張る」

2023年08月16日 05:29

ラグビー

【ラグビーW杯代表30人発表】主将は姫野和樹 リーチ後任8代目「愛情や情熱で引っ張る」
<ラグビーW杯メンバー発表>記者の質問に答える姫野(撮影・木村 揚輔) Photo By スポニチ
 日本ラグビー協会は15日、来月8日に開幕するW杯フランス大会に臨む日本代表30人を発表した。
 その表情が緩んだのは、帝京大時代からの先輩に当たる副将の流から「頼りないので僕がサポートする」と突っ込まれた時だけだった。節目の10回目を迎えるW杯で、栄えある8人目の日本代表主将に就いた姫野。ややこわばった、しかし決意に満ちた表情で「自分の持っている愛情や情熱でチームを引っ張りたい」と所信表明した。

 所属のトヨタでは17年の入団1年目に主将に大抜てきされた。07年W杯で南アフリカ代表を優勝に導いた名将ジェイク・ホワイト氏の薫陶を受けながらも、10歳以上も年上がいる社会人チームをまとめるのは試練の連続だった。悔しさや力不足を痛感し、涙を流した回数は数知れず。だからこそ、言葉よりもプレーと態度でキャプテンシーを示すことに活路を見いだしてきた。

 初代表となった19年大会は、同じFW第3列でポジションを争うリーチを「超える」と宣言。目標を公言して努力を重ねることで、実際に全5試合で先発を任されるまでに成長した。あれから4年。過去2大会連続で主将を務めたリーチも「背中で引っ張る選手。みんなが付いていく」と称賛。ボールキャリーと代名詞のジャッカルに挑むその背中は、桜の戦士のよりどころだ。

 「歴代最高の主将と呼ばれるように頑張りたい。(目標は)優勝です」。大言壮語とは言わせない。姫野和樹の名を、フランスの地で深く刻みつける。

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