ディアンズ間に合った!負傷回復見通し ムーア離脱のロック陣救世主に ラグビー日本代表33選手決定

2023年08月19日 04:25

ラグビー

ディアンズ間に合った!負傷回復見通し ムーア離脱のロック陣救世主に ラグビー日本代表33選手決定
W杯に臨む日本代表に選出され意気込みを語るディアンズ Photo By スポニチ
 日本ラグビー協会は18日、W杯フランス大会(9月8日開幕)に臨む日本代表にロックのワーナー・ディアンズ(21=BL東京)らFW4人を追加すると発表した。負傷のため今年の実戦に出場していなかったディアンズは初選出。既に発表された30人から、ロックのジェームス・ムーア(30=浦安)がコンディション不良で離脱。大会登録33人が出そろい、19日に最終合宿地イタリアへ出発する。
 ジョセフジャパンの陣容が、ようやく決まった。東京都府中市で国内最終合宿を打ち上げたこの日、4人を追加選出。肩と足首の負傷が回復傾向にあり、“3日遅れ”で名を連ねたディアンズは都内で取材に応じ「いいコンディションでいけるように頑張りたい。桜のジャージーを着ることはうれしい。貢献できるようにいいプレーをする」と表情を引き締めた。

 7月からの国内全5試合には一度も出場していないが、「日本ラグビーを理解し、将来を担う選手」と語るジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチの信頼は揺るがない。2メートル1の長身を誇り、昨秋は実戦全6試合に出場し、母国ニュージーランド戦ではトライを奪うなど走攻守を兼ね備えた実力は主力格と認められているからだ。

 故障者続出のロック陣の救世主としての期待も大きい。日本開催だった19年大会で全5試合に出場し、8強入りに貢献したムーアが無念の離脱。今年の国内全5試合に先発していたアマト・ファカタヴァ(BR東京)も足首を負傷していた影響で落選した。チームは19日、最終合宿地のイタリアへ出発するが、関係者によれば、不測の事態に備え、代表33人以外のバックアップメンバーを同行させる予定だという。

 ディアンズはW杯前最後のテストマッチとして臨むイタリア戦(26日、イタリア・トレビーゾ)は出場できない見込みだが「W杯の初戦に間に合わせたい」とぶっつけ本番を覚悟。21歳の調整具合が、優勝を目指すチームの鍵を握る。


 ≪初戦出場停止でもラブスカフニ信頼≫ 股関節手術からの復帰戦だった8月5日のフィジー戦でレッドカードを受け、3試合の出場停止処分を科されたラブスカフニが、2大会連続の代表入りを果たした。処分は2試合に軽減される可能性が高いものの、それでもW杯初戦のチリ戦には出場できない。裏を返せばジョセフHCの信頼の厚さともいえ「不透明な部分があり、(選出されるか)不安はあったが光栄。これからの旅路を楽しみにしている」と話した。前回大会のアイルランド戦や21年は主将を経験。攻守での激しいプレーに加え、リーダーシップも発揮する。

この記事のフォト

おすすめテーマ

2023年08月19日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム