亡き父の「謙虚になれ」を胸にパリへ 柔道・斉藤立「恥じない柔道を見せる」

2023年08月24日 15:55

柔道

亡き父の「謙虚になれ」を胸にパリへ 柔道・斉藤立「恥じない柔道を見せる」
<柔道・パリ五輪代表内定選手発表>色紙に「奪還、雪辱」と記しガッツポーズする斉藤立(撮影・尾崎 有希) Photo By スポニチ
 前日23日に行われた全日本柔道連盟の強化委員会で、パリ五輪代表に内定した男子100キロ超級の斉藤立(国士舘大)が24日、東京都文京区の講道館で取材に応じ、「(内定の)電話が来た時は、飛び跳ねてしまった。優勝しないといけないと思っている」と初の五輪代表への喜びを口にした。
 斉藤は84年ロサンゼルス五輪、88年ソウル五輪を連覇し、男子日本代表監督や強化委員長を歴任して15年1月に54歳で亡くなった仁さんの次男。日本柔道界では初の親子代表となるが、「前例がないことは重荷ではなく、うれしく思っている。誇らしいし、(斉藤の名に)恥じない試合、柔道を見せたい」と意気込んだ。

 2年連続で出場している世界選手権では、昨年が2位、今年が7位と頂点には届いていない。親子金メダルへ最大の壁となりそうなのが、地元フランスの英雄で3度目の五輪王者を目指すテディ・リネール。今年の世界選手権では初の直接大会で敗れているが、「相手のホームで勝つのが一番価値ある勝利。5月の雪辱をしたい」ときっぱりと言い切った。

 本番までは残り1年弱。自身が中1の冬に亡くなった仁さんとは「真剣に柔道を話しをしたことがない」というが、幼少期から常に言われ続けていたことが「謙虚になれ」の一言。柔道家にとって最大の舞台に立つ権利を得た今だからこそ、その言葉をかみ締めているようで、「こんなところで思い上がっていても仕方ない。自分の一本を取る柔道、父のような柔道を五輪で見せたい」と誓った。

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