V争いに浮上した星野陸也の躍進のキーワードは責任感と我慢

2023年09月29日 18:05

ゴルフ

V争いに浮上した星野陸也の躍進のキーワードは責任感と我慢 — 1番、バーディーパットを沈め、ギャラリーの声援に応える星野陸也（撮影・椎名　航） Photo By スポニチ

【男子ゴルフツアー　バンテリン東海クラシック第2日（ 2023年9月29日愛知県三好CC西C（7300ヤード、パー71））】首位に3打差のV圏内に浮上した星野の躍進を支えるのは「責任感」と「我慢」の2つのキーワードだ。

　大会スポンサーの興和は2年前から契約を結ぶ所属先。同社のバンテリンが大会名となっているため、今週はブランドカラーの緑色のウエアを探して持ってきた。「決勝ラウンドで着ます」と関係者へのアピールを忘れない。

　もちろんウエアの色よりも、試合で結果を出すことが一番の恩返しだ。初日は木に当たった球が不運な跳ね方をしてOBになるなど序盤で3オーバまで後退し31位と出遅れた。「そこからここまで戻ってきたのは欧州に行って忍耐力がついたからかなと思います」。この日は1番で2メートルのチャンスを決めて波に乗ると4番ではグリーン奥カラーからパターで6メートルを沈め4連続バーディーを奪った。

　「今週はスイングの状態があまり良くない」と12番パー5ではフェアウエーからの第2打を右バンカーに入れるミスでバーディーを取り損なった。それでも何とかスコアをまとめられたのは欧州でもまれた経験のたまものだ。

　今季から欧州ツアーに本格参戦。慣れない食生活と移動の大変さに苦労しながらも6月の試合で3位に入るなど結果を残してきた。「向こうは（予選カットラインの）1打（差前後）に結構人数が詰まっている。良いゴルフをしていても、気付いたら予選通過ギリギリということもある。あまりほっとすることができない。本当に集中力を切らすことができない。切らしたら終わり。そういう部分ではメンタルが変わった」と振り返る。

　国内ツアーは今季3試合に出て2位が2回と抜群の安定感を誇る。「この位置にいるので、3日目、最終日とリスク覚悟でホストプロとして優勝できるように頑張ります」
　狙うのはトップだけだ。
　