西郷真央 逃げ切りV!1年6カ月ぶり涙の完全復活 安定ティーショットで通算16アンダー

2023年11月13日 04:40

ゴルフ

西郷真央 逃げ切りV!1年6カ月ぶり涙の完全復活 安定ティーショットで通算16アンダー
優勝トロフィーを手に笑顔を見せる西郷(撮影・西尾 大助) Photo By スポニチ
 【女子ゴルフツアー 伊藤園レディース最終日 ( 2023年11月12日    千葉県・グレートアイランドC=6741ヤード、パー72 )】 首位で出た西郷真央(22=島津製作所)が5バーディー、1ボギーの68で回って通算16アンダーの200で、昨年5月以来となる通算6勝目を挙げた。30日からの米ツアー最終予選会(アラバマ州)に向けても弾みとなる勝利だった。3打差の2位には67で回った木村彩子(28=フリー)が入った。
 1年半ぶりの優勝スピーチ。サポートしてくれた多くの人を浮かべると、自然と感情がこみ上げてきた。「凄く苦しい時が長かった。支えてくれた方に結果で恩返しができて良かった」。西郷は目を潤ませ、マイクを通した声は震えていた。

 「ドライバーが安定して、アイアンもチャンスにつけられていた」。ティーショットに悩まされてきた姿はもうない。3日間でフェアウエーを外したのは3度という隙のない内容で伸ばし合いを制した。

 昨季は開幕10戦で5勝。だが、その裏で少しずつ歯車が狂っていた。4月に3勝目を挙げた後に首を寝違えると、首痛が慢性化。「負担のないスイングをしたい」と変化を加えたことで「どんどん自分の良いところが削られた」。優勝は5月が最後。最終戦は4日のうち80台が3度、どん底まで落ちた。

 それでも、米ツアー挑戦への気持ちが、折れそうになる心を奮い立たせた。オフには持ち球をジュニア時代のドローに戻すことを決断。試行錯誤の段階ながら今年の全米女子と全英女子の予選通過で手応えを得ると、師匠の尾崎将司からは「それを打てれば大丈夫」との言葉をもらい確信を得た。「一番近くで見てくれる母」の励ましも大きかった。

 「今までとは違う感情。気持ち的には一番うれしい」。復活というより新たな西郷の誕生。国内は次週を最後に、30日からの米ツアー最終予選会に挑む。

 ≪木村、安全策で2位≫木村が2位に入り、来季のシードをほぼ確定させた。メルセデスランキング上位50人に与えられるシード争いで41位まで浮上した。優勝争いも狙える順位で終盤を迎えた中、「キャディーとも葛藤した」と悩んだが、池に隣接する17番はピンを狙うギリギリの勝負を避け、安全策を取った。「必ず2パットで上がる」ときっちりパーセーブ。「シードは気になるところ。クリアした」と究極の選択に納得の表情だった。

 ▼3位・吉田優利 ここ最近では一番いいゴルフができた。スコア以上に納得いく内容でした。(出場予定の米ツアー最終予選会に向けても手応え十分)

 ▼3位・鈴木愛 悪くないショットだったけど、思ったより左に出た。体調不良の中でよく頑張ったと思う。(優勝争いも17番で池に落としてボギー)

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