貴景勝 綱取りへ白星発進 “鬼門”の初日&北勝富士戦クリア「今場所は今場所」

2023年11月13日 04:37

相撲

貴景勝 綱取りへ白星発進 “鬼門”の初日&北勝富士戦クリア「今場所は今場所」
貴景勝(右)は押し出しで北勝富士を破る(撮影・中村 達也) Photo By スポニチ
 【大相撲九州場所初日 ( 2023年11月12日    福岡国際センター )】 2場所連続優勝を狙う大関・貴景勝(27=常盤山部屋)が小結・北勝富士(31=八角部屋)を下して白星発進した。先場所敗れている相手に雪辱。大関の霧島(27=陸奥部屋)と豊昇龍(24=立浪部屋)も危なげなく白星を挙げ、横綱不在の中で3大関安泰の初日となった。年間最多勝争いトップの関脇・大栄翔(30=追手風部屋)も快勝発進した。
 悲願の綱獲りへ向け、貴景勝がまずは一つ目の“鬼門”を突破した。立ち合いは少し早く立って呼吸が合わなかったが成立。慌てることなく下から押し上げて一方的に押し出した。これまで大関で優勝した翌場所に2度とも敗れていた初日。さらに、相手は先場所初日に対戦して取り直しの末に敗れている北勝富士という難敵だったが、難なく退けた。

 不吉な予感も「今場所は今場所なので頭にはなかった」と全く動じず。過去の対戦成績などは気にせず新しい気持ちで「相手に気をつけるというより自分がどうするかだけを考えた」と己に勝って白星をつかんだ。場所前には5日の連合稽古で首を少し痛めた様子もあったが、その不安も払拭。八角理事長(元横綱・北勝海)は「この相撲を見た限り大丈夫だろう」と心配していなかった。

 綱獲りに挑んだ過去2場所は、ともに黒星発進からケガで途中休場に終わっている。先場所の優勝一夜明け会見では「“三度目の正直”なのか“二度あることは三度ある”なのか…」と自らの行く先を案じていた。もちろん目指すのは前者だけ。何度も苦難を経験してきた不屈の大関は、今度こそ大きな夢に向かって突き進んでいく。

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