翔猿が北勝富士に13年ぶり勝利「上位でやれてうれしい」小学生時代から20年続くライバル関係に感慨

2023年11月13日 20:08

相撲

翔猿が北勝富士に13年ぶり勝利「上位でやれてうれしい」小学生時代から20年続くライバル関係に感慨
<大相撲九州場所・2日目>翔猿が送り出すで北勝富士を破る(撮影・中村 達也) Photo By スポニチ
 【大相撲九州場所2日目 ( 2023年11月13日    福岡国際センター )】 前頭3枚目の翔猿(31=追手風部屋)が小結・北勝富士(31=八角部屋)を破って今場所の初白星を挙げた。
 これまで幕内で6度、十両以下も含めると8度プロの土俵で対戦して1度も勝っていない相手。「いつも受け身になってしまうので」と立ち合い強く当たることを意識し、右からいなして回り込んで送り出した。苦手にしていた北勝富士戦初勝利をついに果たすも「勝ってみたら、思ったより普通」と淡々。ただ「うれしいのでおしゃべりになっちゃいますね」と喜びを隠しきれていなかった。

 この2人は埼玉栄高相撲部の同期。翔猿(岩崎正也)が北勝富士(中村大輝)から白星を挙げるのは、高校2年時(10年3月)の全国高校選抜大会個人戦決勝以来、実に13年ぶりのことだった。大学は翔猿が日大、北勝富士が日体大と別々の道へ。大学時代は4年時に十和田大会個人戦3回戦と刈谷大会団体戦決勝で対戦しており、2度とも北勝富士が勝っている。翔猿は当然そのことをよく覚えており、支度部屋で「(北勝富士に勝ったのは)いつぶりでしょう?」と報道陣に逆質問。答えが返ってくると「正解!」と上機嫌だった。

 2人の出会いはさらに昔へさかのぼる。関東出身の両者は小中学生時代から何度も対戦しており、その頃は互いに勝ったり負けたりだった。その2人が今ではともに三役を経験し幕内後半戦の土俵を盛り上げている。20年近く続くライバル関係に「上位でやれていることはすごいうれしい」と感慨を込めた。

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