今平周吾 一度も首位譲らず今季2勝目 史上5人目3度目賞金王へ3位に浮上 

2023年11月13日 04:38

ゴルフ

今平周吾 一度も首位譲らず今季2勝目 史上5人目3度目賞金王へ3位に浮上 
優勝トロフィーを手に笑顔を見せる今平(撮影・会津 智海) Photo By スポニチ
 【男子ゴルフツアー 三井住友VISA太平洋マスターズ最終日 ( 2023年11月12日    静岡県・太平洋クラブ御殿場C=7262ヤード、パー70 )】 2打差単独首位から出た18、19年賞金王の今平周吾(31=ダイヤゴルフ)が2バーディー、2ボギーの70にまとめて通算12アンダーで逃げ切り、今季2勝目、ツアー通算9勝目。優勝賞金4000万円を手にし賞金ランク9位から3位に浮上。シーズン最終盤に賞金王レースに加わり、尾崎将司、青木功、中嶋常幸、片山晋呉に続く3度目の戴冠を目指す。1打差の2位には吉田泰基(25=東広野ゴルフ倶楽部)が続いた。
 1勝目を挙げた春先からはや7カ月、季節は晩秋になった。短いウイニングパットを沈めた今平は、観客の拍手にうれしそうにはにかんだ。「今年は1ミリもチャンスないな…」と諦めかけた賞金王。再び視界に入れる大きな2勝目になった。

 「この試合で勝てたのは大きい。秋のビッグトーナメントで勝つと、こんなに差が縮まるんだって。賞金王も見えてきたと思う」

 3番のバーディーで後続との差を4打に広げた。17番で1打差に迫られながらも、最終18番で6メートルのチャンスにつけて逃げ切り。一度も首位を譲らぬ強さがあった。支えたのは自身初の3W2本体制。不調だった1Wを抜き、飛距離の出るヤマハ製の新3Wを導入して第1打が安定した。

 学生時代、会場の太平洋クラブの会員だった。クラブ選手権覇者は今大会出場権を得られるため、2011年に「1度だけ」と決めて挑戦。当時は10代で、周りは「おじさんしかいなかった」と笑うが、見事優勝してアマチュアで初出場した過去がある。そこから9度目の挑戦で憧れの大会を制した。

 この勝利で賞金ランク3位に浮上。レジェンドが名を連ねる3度目の賞金王戴冠も見えてきた。同ランク上位3人に与えられる方針の欧州ツアー出場資格もモチベーション。18、19年賞金王は「もう1勝したい」と力強く宣言した。

 ≪中島、米下部ツアー最終予選切符獲得≫中島が13日時点の賞金ランク1位となり、来季の米下部ツアー出場権を争う最終予選会(12月14日開幕、フロリダ州)参戦資格を得た。そこでトップ5に入れば米ツアーのツアーカードを得られるだけに「行くことが凄いわけではないので、しっかりと良いパフォーマンスをしたい」と語った。2週連続優勝はならなかったが、4日間ベストの68で回り20位。「まずは賞金王が目標。来週も優勝を目指して頑張る」とコースを後にした。

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