大栄翔 「翔んで埼玉」効果?で無傷3連勝 「県民の日」に7年連続白星

2023年11月15日 04:40

相撲

大栄翔 「翔んで埼玉」効果?で無傷3連勝 「県民の日」に7年連続白星
高安(右)を押し出しで破った大栄翔(撮影・岡田 丈靖) Photo By スポニチ
 【大相撲九州場所3日目 ( 2023年11月14日    福岡国際センター )】 年間最多勝争いトップで成績次第では大関獲りの可能性もある関脇・大栄翔が、高安を押し出して初日から3連勝とした。この日、11月14日は「埼玉県民の日」。愛する地元の記念日を快勝で飾った。綱獲りに挑む貴景勝と霧島、豊昇龍の3大関はこの日も安泰で3戦全勝とした。
 この日だけは絶対に負けない。大栄翔は高安のいなしに何度も落ちそうになったが、しっかり足を送って前に出て押し出し。「動きにもついていけるように」と攻め急がず、課題としている土俵際の詰めも怠らなかった。これで11月14日は7年連続白星。「県民の日」に無類の強さを発揮した。

 阿炎と北勝富士の両小結も埼玉県出身。同一県から3人同時三役は、03年九州場所の青森県(若の里、高見盛、岩木山)以来20年ぶりで「埼玉ブームだね。みんなで盛り上げられるように頑張りたい」と意気込んでいた。千葉県の高校に通った阿炎や日体大時代に都内の寮に住んでいた北勝富士と違い、大栄翔は「一回も県を出たことがない生粋の埼玉県人」と自称する。朝霞市で生まれ、埼玉栄高に通い、草加市にある追手風部屋に入門。3人の中でもひときわ地元愛が強いことを誇りに思っている。

 しかし驚くことに、県民の日の存在は知らなかったという。小中学生の頃は学校が休みになっていたはずだが「覚えてない」と笑う。4日違いの自身の誕生日(11月10日)には勝ったことがないが、14日は験が良い。無意識のうちに自然と力が湧いてくるほど、埼玉が体に染みついているようだ。

 埼玉県を題材にした新作映画「翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~」が場所中の23日に公開される。前作はもちろん見ており「三役3人も出してほしい」と冗談交じりに出演を望む。県民の誇りを胸に勝ち星を重ね、念願の大関昇進へ向かって翔んでいく。

 ▽埼玉県民の日 1871年(明4)11月14日に廃藩置県によって「埼玉県」が誕生。その100周年を記念し、1971年(昭46)に同日を「埼玉県民の日」に制定した。公立の小、中学校、高校が休みになり、レジャー施設や博物館が割引になるなど、県内でさまざまなイベントが行われる。

おすすめテーマ

2023年11月15日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム