新十両・日翔志が初白星「感慨深い」前日に右足首負傷も強行出場「どこまで試練を与えてくるのか…」

2023年11月15日 06:40

相撲

新十両・日翔志が初白星「感慨深い」前日に右足首負傷も強行出場「どこまで試練を与えてくるのか…」
<大相撲九州場所3日目>貴健斗(右)を押し出しで破った日翔志(撮影・岡田 丈靖) Photo By スポニチ
 【大相撲九州場所3日目 ( 2023年11月14日    福岡国際センター )】 新十両・日翔志(26=追手風部屋)が貴健斗(27=常盤山部屋)を破って関取初勝利を挙げた。
 立ち合い真っ直ぐ当たり、少し後退しながらも攻め返して押し出し。「前に出るしかない。気持ちで取り切りました」と執念で貴重な白星をつかみ取った。

 前日、天空海に掛け投げで敗れた時に右足首を負傷。土俵上で立ち上がれず車いすに乗って花道を引き上げた。「パキッて音が鳴った」という。それでも「骨に異常はなかった。15戦全敗とか嫌なので、死んでも取り切ってやろう」と痛み止めの注射を打って強行出場に踏み切った。

 新十両昇進までの道のりも平坦ではなかった。入門から半年後の21年10月に首を大ケガ。脊椎損傷で約2カ月も寝たきり生活を余儀なくされた。一時は引退も考えたが不屈の闘志で再起。ようやくたどり着いた十両の土俵で2日目にまたもや負傷…「どこまで試練を与えてくるのか分からないけど」としながら「感慨深いですね。うれしいです」としみじみ語った。

 しこ名「日翔志 忠勝」の下の名は、部屋の兄弟子で埼玉栄高の先輩でもある関脇・大栄翔(30)と一緒に考案したもの。「強い武将の名前をつけたい」とのことで、戦国時代から江戸時代前期にかけて活躍した徳川家の家臣・本多忠勝から取ったという。戦国武将のごとく、強い気持ちであす4日目以降も土俵に上がる。

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