松山英樹 凱旋Vへ別格!単独首位発進 4年ぶり国内参戦でマスターズ覇者の力見せた
2023年11月17日 04:44
ゴルフ
インから出て2ホール目。手前6メートルのパットを沈めた。「11番で良いバーディーが取れた。そこから落ち着いてできた」。18番パー5では残り226ヤードを4Iで右1・5メートルにつけてイーグル。「ミスショット。たまたま転がった」と言いながら幸運も逃さなかった。
選手もギャラリーも松山に引きつけられた。同組でメジャー覇者のケプカが「一ファンとして彼を見るのが楽しかった」と言えば、クラークは「素晴らしかった」と称えた。一つ後ろの組で回った宮里優は「調子は良くないのかもしれないが、知っているコースでそれをスコアに生かせる」と感心。アマの杉浦は「オーラが違う。そこにいるなって。練習場でもついつい見ちゃう」と話した。初日の観客2511人は、松山が不在だった昨年の1273人から倍増。その多くが松山について回った。本人が思う以上に周囲へのインパクトは強烈だった。
終始、慎重な姿勢だったが、最後は「今日みたいにイーグルやバーディーが取れれば盛り上がると思うので、できるように頑張りたい」とホストプロ、日本のエースとしての責任感をのぞかせた。
≪中島2差3位 賞金王へ上々≫賞金ランク1位の中島が首位と2打差の3位と上々のスタートを切った。7番パー5ではグリーン手前ラフ8ヤードからチップインでイーグルを決めた。賞金ランク2位の金谷が18位、同3位の今平が73位と伸ばせない中、「ショットは自信を持ってできた」とうなずいた。ラウンド中はリーダーボードで自分の位置を確認しつつプレー。「最終日最終組で松山さんと回れるようにしっかり食らいつきたい」と力を込めた。
≪アマ杉浦 8バーディー2位≫アマチュアの杉浦が1ボギーはあったものの、8バーディーを量産し1打差の2位につけた。「自信を持ってティーショットを打てた。チャンスを決めることができた」と充実の表情。9月の下部ツアー、ダンロップ・フェニックス・チャレンジふくしまに勝って出場権を獲得した。「アマチュアなので、チャレンジャーとして戦いたい」と目を輝かせた。今大会後は来季のツアー出場権を懸けた予選会に臨むが、まずはここで弾みをつける。
≪青木&中嶋が始球式≫81歳・青木功と69歳・中嶋常幸のレジェンド2人が50回記念大会の開幕を告げる名誉スターターを務めた。1番でのティーショット競演の順番はじゃんけんで決め、中嶋が最初に打つときっちりフェアウエーに。「練習したかいがありました。このまま(ラウンドに)行きたい」と笑わせた。一方、青木はラフに入れ、「僕は下手でした」とがっくりだった。
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