松山英樹 凱旋Vへ別格!単独首位発進 4年ぶり国内参戦でマスターズ覇者の力見せた

2023年11月17日 04:44

ゴルフ

松山英樹 凱旋Vへ別格!単独首位発進 4年ぶり国内参戦でマスターズ覇者の力見せた
<ダンロップフェニックス・初日>9番、ティーショットを放つ松山英樹(撮影・西尾 大助) Photo By スポニチ
 【男子ゴルフツアー ダンロップ・フェニックス第1日 ( 2023年11月16日    宮崎県 フェニックスCC=7042ヤード、パー71 )】 4年ぶりの日本ツアー出場となった松山英樹(31=LEXUS)がボギーなしの1イーグル、6バーディーの8アンダーで回り、14年大会以来、9年ぶりの優勝へ首位発進した。本人は本調子でないと言いながら、大会自己ベストとなる圧巻の63。1打差の2位にアマチュアの杉浦悠太(22=日大)、2打差の3位に賞金ランキングでトップに立つ中島啓太(23=フリー)らがつけた。
 本人がなんと言おうと、やはり存在感は別格だ。大会自己ベストの63をマークした松山はラウンド後、スタート時の心境を明かした。「悪くはなかったけど、自信を持って出られるような状況でもなかった」。確かにショットで右手を離す場面も見られ、「良い(内容の)ホールと悪いホールがはっきり分かれている。そこが狭まってくれば自信を持ってプレーできる」と修正点はある。それでも最初のチャンスで自ら流れを引き寄せたのはさすがだった。

 インから出て2ホール目。手前6メートルのパットを沈めた。「11番で良いバーディーが取れた。そこから落ち着いてできた」。18番パー5では残り226ヤードを4Iで右1・5メートルにつけてイーグル。「ミスショット。たまたま転がった」と言いながら幸運も逃さなかった。

 選手もギャラリーも松山に引きつけられた。同組でメジャー覇者のケプカが「一ファンとして彼を見るのが楽しかった」と言えば、クラークは「素晴らしかった」と称えた。一つ後ろの組で回った宮里優は「調子は良くないのかもしれないが、知っているコースでそれをスコアに生かせる」と感心。アマの杉浦は「オーラが違う。そこにいるなって。練習場でもついつい見ちゃう」と話した。初日の観客2511人は、松山が不在だった昨年の1273人から倍増。その多くが松山について回った。本人が思う以上に周囲へのインパクトは強烈だった。

 終始、慎重な姿勢だったが、最後は「今日みたいにイーグルやバーディーが取れれば盛り上がると思うので、できるように頑張りたい」とホストプロ、日本のエースとしての責任感をのぞかせた。

 ≪中島2差3位 賞金王へ上々≫賞金ランク1位の中島が首位と2打差の3位と上々のスタートを切った。7番パー5ではグリーン手前ラフ8ヤードからチップインでイーグルを決めた。賞金ランク2位の金谷が18位、同3位の今平が73位と伸ばせない中、「ショットは自信を持ってできた」とうなずいた。ラウンド中はリーダーボードで自分の位置を確認しつつプレー。「最終日最終組で松山さんと回れるようにしっかり食らいつきたい」と力を込めた。

 ≪アマ杉浦 8バーディー2位≫アマチュアの杉浦が1ボギーはあったものの、8バーディーを量産し1打差の2位につけた。「自信を持ってティーショットを打てた。チャンスを決めることができた」と充実の表情。9月の下部ツアー、ダンロップ・フェニックス・チャレンジふくしまに勝って出場権を獲得した。「アマチュアなので、チャレンジャーとして戦いたい」と目を輝かせた。今大会後は来季のツアー出場権を懸けた予選会に臨むが、まずはここで弾みをつける。

 ≪青木&中嶋が始球式≫81歳・青木功と69歳・中嶋常幸のレジェンド2人が50回記念大会の開幕を告げる名誉スターターを務めた。1番でのティーショット競演の順番はじゃんけんで決め、中嶋が最初に打つときっちりフェアウエーに。「練習したかいがありました。このまま(ラウンドに)行きたい」と笑わせた。一方、青木はラフに入れ、「僕は下手でした」とがっくりだった。

おすすめテーマ

2023年11月17日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム