【霧島優勝一夜明け会見】さあ綱獲り「人生の夢をつかまえたい」師匠の定年前に横綱昇進誓う

2023年11月27日 12:21

相撲

【霧島優勝一夜明け会見】さあ綱獲り「人生の夢をつかまえたい」師匠の定年前に横綱昇進誓う
自身の優勝を報じる本紙を手に笑顔の霧島(撮影・前川 晋作) Photo By スポニチ
 大相撲九州場所で4場所ぶり2度目の優勝を果たした大関・霧島(27=陸奥部屋)が27日、福岡市南区の宿舎で一夜明け会見を行った。
 大関として初めて賜杯を抱き「一つの目標だった。新しいしこ名“霧島”として、そして大関としても初めての優勝なので、これは最高だな」と喜びを表した。来年4月に65歳の定年を迎える鹿児島県出身の師匠・陸奥親方(元大関・霧島)にとっては最後の地元九州場所。「頑張らないとダメだなと自分の中でも意識していた」と、周囲からの期待を力に変えた。

 優勝へのポイントとなったのは、9日目の朝乃山戦。その前日の夜、師匠から「明日勝てば優勝できるんじゃないか?」と言われたという。物言いがつく際どい相撲を制して首位に立ち、そこから勢いに乗った。「親方の言ったとおりに勝って、言ったとおりに優勝しました」。師匠の言葉が持つ力はやはり大きかった。

 千秋楽の支度部屋では、ホラン夫人と愛娘のアヤゴーちゃん(3)と一緒に記念写真に収まった。「家族で一緒に万歳して最高でした」。相撲が大好きな娘は、霧島の取組前には勝利を神様に祈り、負けると泣くという。「勝ったら子供がすごく喜ぶので、その時に電話するともっと喜ぶ」。激闘の15日間を終え「まずは家に帰って子供と遊びたい。それが一番幸せですね」と優しい父の顔を見せた。

 初場所(来年1月14日初日、東京・両国国技館)はいよいよ綱獲りに挑む。「(師匠の)定年前に人生の夢をつかまえたい」。連覇を果たし、師匠の定年退職前最後の場所となる春場所で横綱土俵入りを披露することを誓った。

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