桐蔭学園 3大会ぶり優勝王手!大阪桐蔭を完封 高校日本代表候補の前田が先制の今大会初トライ

2024年01月06日 04:44

ラグビー

桐蔭学園 3大会ぶり優勝王手!大阪桐蔭を完封 高校日本代表候補の前田が先制の今大会初トライ
<桐蔭学園・大阪桐蔭>後半、大阪桐蔭の攻撃を食い止める前田(中央)ら桐蔭学園フィフティーン(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 【第103回全国高校ラグビー 第6日準決勝   桐蔭学園25―0大阪桐蔭 ( 2024年1月5日    花園 )】 準決勝が行われ、昨春の選抜大会を制した桐蔭学園(神奈川)は25―0で大阪桐蔭(大阪第2)を下し、3大会ぶり4度目の優勝に王手をかけた。前半7分に高校日本代表候補のプロップ前田麟太朗(3年)が先制トライを挙げ、守っては完封。史上6度目の“桐蔭対決”を制した。大会連覇を狙う東福岡は50―28で佐賀工に大勝。7日に決勝が行われる。
 チーム最重量の巨体をねじ込んだ。前半7分、桐蔭学園が連続攻撃から敵陣深くに攻め込むとラックから左にボールを持ちだした前田がインゴールへ。大阪桐蔭フィフティーンの密集を縫ってボールを押さえ込み、自身の今大会初トライで決勝進出に貢献した。

 「自分がチームで一番重たいので、しっかり前に出て引っ張っていこうと思っていた。無得点に抑えられたことも自信になる」。

 1メートル78、110キロの背番号3は胸を張った。FWの平均体重で上回る大阪桐蔭に対してスクラムでも優位に立ち、集散の速いディフェンスでジャッカルを連発。今大会4試合中3試合目の完封勝ちで過去3勝2敗だった大阪の雄を退けた。

 多彩なアタックも備え、春の選抜大会を制した東の横綱。だが新チームは悪夢からスタートした。前回大会の神奈川県決勝で東海大相模に13―14と惜敗。連続出場は「7」で途絶え、3年生は志半ばで高校ラグビーを終えた。先発していた前田は試合後、他の2年生5人と学校へ向かって練習した。「ただただ悔しくて…。居ても立ってもいられなかった」。どん底を味わった経験を糧に、はい上がってきた。

 頂点を懸けて戦うのは東福岡。選抜大会の決勝は34―19で下したとはいえ、相手はリベンジ、そして連覇へと燃えている。「ボールがワイドに動くチーム。そこに対応できるかどうか」と藤原秀之監督(55)。お互いに高校日本代表候補を12人そろえる横綱対決を制し、4度目の高校日本一をつかむ。

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