陸上女子100メートル、200メートルの日本記録保持者、福島千里さんが8日、東京都品川区のLOCOKウエルネスガーデン品川御殿山で行われた「セイコーわくわく教室」で講師を務めた。小学4.5年生を対象に「来年の運動会で勝てるワザ」など、誰もが知りたくなる走り方を明るく、丁寧に指導してくれる福島先生の話を子どもたちは目を輝かせて聞き入った。
教室後には、競泳女子で東京五輪金メダリストの大橋悠依とのトークショーに出席。司会を務めた競泳元五輪代表でスポーツキャスターの寺川綾さんに子供時代、負けず嫌いだったか聞かれると「負けるのが嫌過ぎて試合に出なかったり、じゃんけんもしなかったり…。勝負から逃げてきました」とのちに日本の短距離界の女王になるほどの気概を幼少期から秘めていたエピソードを明かした。寺川さんに「じゃんけんは避けてますか?」と聞かれると「はい。あまり今もしません」と答えて会場の笑いを誘った。
子供たちへ向けてのメッセージを求められると「頑張ることより、目の前にあることに夢中になることが大事です」と返答。この金言に大橋も寺川さんも顔を見合わせ、「大人になっても通じること」「その通りですね」と感心していた。