若元春 照ノ富士撃破で初金星!「実感も何もない がむしゃら、無我夢中」

2024年01月16日 04:45

相撲

若元春 照ノ富士撃破で初金星!「実感も何もない がむしゃら、無我夢中」
照ノ富士(左)を寄り切りで破る若元春(撮影・藤山 由理) Photo By スポニチ
 【大相撲初場所 2日目 ( 2024年1月15日    両国国技館 )】 三役から陥落した平幕の若元春が、3場所連続休場明けの横綱・照ノ富士を寄り切った。100秒を超える大相撲で、入幕3年目での初金星を挙げた。
 よほど疲労困憊(こんぱい)だったのだろう。照ノ富士を寄り切った直後、力の抜けた若元春は、よろけて横綱にぶつかり頭を下げた。荒い息は西支度部屋へ戻っても続き、初金星の余韻に浸るまでもなかった。

 「実感も何もない。がむしゃら、無我夢中でした。自分自身、全力を出し切ったので取組を覚えていません」

 得意は左四つで、右四つ得意の照ノ富士とはけんか四つ。照ノ富士に右を差させないよう、右から突いて左からは絞り上げて得意の左四つになった。

 問題はここからだ。得意の形でも胸が合えば横綱は重い。攻め切れない間に左下手は1枚まわしになった。

 「内心焦ってました」。それでも、まわしを引き付け返して寄ること3度目。真っ向勝負で横綱を寄り切った。審判長の藤島親方(元大関・武双山)は「(連続2桁で迎えた)昨年名古屋場所では、大関昇進のチャンスもあった。横綱を寄り切ったんだから力はあります」と称えた。

 3度目の対戦で初勝利。一昨年名古屋場所では因縁もあった。立ち合いから2分過ぎ、まわしが緩んだことによる行司からの「まわし待った」が伝わらず、一度は寄り切ったのに待ったの場面から再開。下手投げで敗れていた。

 昨年初場所で新三役となり、大関獲りまでこぎ着けながら先場所6勝止まりで平幕へ陥落した。「切り替えたと言うより、一からやり直すつもりで気兼ねなく思い切りやれてます」。霧島の綱獲り、琴ノ若の大関獲りが話題の初場所。元大関候補の逆襲にも、注目が集まりそうだ。

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