【玉ノ井親方 視点】朝乃山はこの位置で簡単に負けることはない

2024年01月16日 19:23

相撲

【玉ノ井親方 視点】朝乃山はこの位置で簡単に負けることはない
<初場所3日目>湘南乃海(奥)を寄り切りで下した朝乃山(撮影・久冨木 修) Photo By スポニチ
 【大相撲初場所3日目   ○朝乃山(寄り切り)湘南乃海● ( 2024年1月16日    両国国技館 )】 西前頭7枚目の朝乃山が初日から3連勝と波に乗り始めた。当人にすれば、この番付の位置で序盤に早々と黒星を喫するわけにはいかないという気持ちだろう。
 湘南乃海戦は得意の右四つの形にはなれなかったものの、左を差して休まずに前に出た。最後は右をねじ込みながら寄り切り。

 先場所は左ふくらはぎのケガで途中出場を余儀なくされ負け越し。しかし今場所は体調も問題ないようだ。体に張りがあって動きも良い。立ち合いで当たった後の二の矢もしっかりと出ている。踏み込みが良いから、湘南乃海のような大きな相手でも押し込むことができている。

 右を差して左上手を取る自分の形に持ち込めれば、この位置で簡単に負けることはない。今後の課題は上位を相手にどこまで自分の相撲を取り切れるか。この日のように素早く攻め続けることができれば結果はおのずと出る。(元大関・栃東)

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