朝乃山 三役復帰へ4連勝 過去2戦2敗の難敵・北青鵬に完勝 無傷は早くも3人だけ

2024年01月18日 04:30

相撲

朝乃山 三役復帰へ4連勝 過去2戦2敗の難敵・北青鵬に完勝 無傷は早くも3人だけ
北青鵬(左)に寄り切りで勝利した朝乃山(撮影・島崎忠彦) Photo By スポニチ
 【大相撲初場所4日目 ( 2024年1月17日    東京・両国国技館 )】 朝乃山が北青鵬を寄り切って平幕唯一の4連勝とした。幕内では過去2戦2敗と苦手な相手に一気の出足で攻勢に出て、土俵際では左上手投げを打ちながら完勝した。横綱昇進に挑む霧島は翠富士の肩透かしに不覚を取り、初黒星を喫した。大関獲りの琴ノ若、若元春を送り投げで退けた豊昇龍と勝ちっぱなしは3人になった。
 朝乃山は迷いを断って踏み込んだ。過去2戦2敗の北青鵬戦。得意の右四つから出て一度は残されたが、攻勢を緩めなかった。「去年5月は思い切り行って(相手の)変化もあった。でも気にしても仕方ない」。土俵際ではさらに左上手を深く引き直す。拳に力を込めると、投げを打ちながら寄り立てた。

 1メートル88ある自身より16センチも長身の北青鵬に苦手意識を抱いてきた。朝稽古後は「この一年で一発で持って行けなくなった」とつぶやいた。新型コロナのガイドライン違反により、1年間の出場停止処分を受け、22年名古屋場所で三段目から再起した。昨年夏場所、返り咲いた幕内では馬力不足を自覚した。「これからは頭脳が大事。そうなっていかないと難しい」。邪念を捨てた踏み込みが勝因となった。

 17年秋場所での入幕後、初日からの4連勝は6度目。初優勝した19年夏場所を含め、うち3場所で12勝している。西前頭7枚目の今場所で11勝すれば、三役復帰も視野に入ってくる。「今日も(客席での朝乃山)タオルが多かった。勝ちたかった」。18日は4年前、55歳の若さで亡くなった近大相撲部時代の恩師・伊東勝人監督の命日。幕内で最も歓声を浴びるその背中を押す材料は、数多くある。

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