幕下で珍事?「まげ」ではなく「ざんばら髪」をつかんで反則 勝った春山は6連勝で幕下V王手

2024年01月24日 20:31

相撲

幕下で珍事?「まげ」ではなく「ざんばら髪」をつかんで反則 勝った春山は6連勝で幕下V王手
<初場所11日目>丹治(上)に髪を引っ張られ反則勝ちの春山(撮影・久冨木 修) Photo By スポニチ
 【大相撲初場所11日目 ( 東京・両国国技館 )】 西幕下41枚目の春山(23=尾上部屋)が東三段目筆頭の丹治(17=荒汐部屋)との全勝対決を制して6連勝とした。
 春山が立ち合い左へ変化すると、残した丹治が押し込んでおいてのはたき込み。春山が前に落ち、丹治の勝ちかと思われたが物言いがついた。協議の結果、丹治が春山の髪をつかんでおり反則負けとなった。

 髪を引っ張られた春山は「感覚はけっこうあった」と認識していた様子。立ち合いで変わったことなどを踏まえ「内容があんまりよくない」と反省し、6連勝にも浮かない表情だった。

 力士の髪は原則、関取は「大銀杏」で幕下以下は「まげ(ちょんまげ)」と呼ばれる。物言いの協議でも「まげをつかんでおり」と場内説明されることが多いが、この日は違った。昨年の夏場所で初土俵を踏んだばかりの春山はまだまげが結えないざんばら髪。「まげ」ではなく「頭髪をつかんでおり」と説明された。

 日本相撲協会が定める審判規則の「禁じ手」には「頭髪をつかむこと」と明記されている。大銀杏に指が絡まると抜けなくなって引っ張ってしまい、反則負けとなるケースが多い。ざんばら髪を引っ張る反則は、珍しい光景だった。

 勝った春山は6連勝で幕下優勝に王手。13日目に全勝同士で、元関脇の若隆景(29=荒汐部屋)との対戦が組まれることが予想される。

この記事のフォト

おすすめテーマ

2024年01月24日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム