【玉ノ井親方 視点】大の里は上位との力の差はまだまだあるが、のびしろはいくらでもある

2024年01月24日 20:09

相撲

【玉ノ井親方 視点】大の里は上位との力の差はまだまだあるが、のびしろはいくらでもある
<初場所11日目>大の里(右)を下手投げで下す豊昇龍(撮影・久冨木 修) Photo By スポニチ
 【大相撲初場所11日目   ●大の里(下手投げ)豊昇龍○ ( 2024年1月24日    東京・両国国技館 )】 やはり上位の壁は厚かった。前日の琴ノ若戦に続いて、大の里の大関初挑戦は一蹴された。
 もろ手で立って失敗した前日の取組を反省し、豊昇龍戦は右差しを狙っていった。

 うまく右が入って“よしっ”と思ったのだろう。そのまま右半身の形で前に出た。ただ、上背がある分、腰が高くなってしまった。大関に右から投げを打たれ、土俵に転がされた。

 豊昇龍は右四つの形になると、必ず右から投げを打つ。左上手は止めるために使っているだけで投げはない。その癖を分かっていたら、攻め方も違っていたはず。

 大の里はまわしを切るのがうまい。左をあてがいながら、豊昇龍の右下手を切って攻め込んでいれば、展開も変わっていただろう。

 ただ、そうした対処法も経験を重ねて覚えていけば良いだけのこと。今は全てが勉強。まだまだ上位との力の差はあるが、伸びしろはいくらでもある。 (元大関・栃東)
 

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