幕下・阿武剋が“因縁”の相手に雪辱 緊張したデビュー戦は「木でできた人形みたいだった」

2024年01月25日 20:41

相撲

幕下・阿武剋が“因縁”の相手に雪辱 緊張したデビュー戦は「木でできた人形みたいだった」
<初場所12日目>琴太豪(左)をはたき込みで破った阿武剋(撮影・久冨木 修)  Photo By スポニチ
 【大相撲初場所12日目 ( 2024年1月25日    東京・両国国技館 )】 一昨年の学生横綱で東幕下8枚目の阿武剋(23=阿武松部屋)が琴太豪(31=佐渡ケ嶽部屋)を下して5勝目を挙げた。
 立ち合い大きく左へ変わられて一瞬相手に背中を見せたが、すぐに向き直って引き足速く右へ回り込んではたき込んで逆転勝ち。「なんとか勝ててよかった」と胸をなで下ろした。

 先場所初日にデビュー戦で対戦して敗れた“因縁”の相手に雪辱。初土俵の苦い経験を「緊張してカチカチで、木でできた人形みたいだった」と独特の表現で振り返った。モンゴルから来日して8年、流暢な日本語で比喩表現も使いこなした。「先場所は悔しかった。緊張はもうなくなりました」。今場所は初日から自分の相撲を取りきり、3番相撲では幕内経験者の伯桜鵬を破るなど存在感を発揮してきた。

 これで先場所と同じ5勝目をマーク。最後の一番の結果次第では、来場所は新十両昇進チャンスの位置まで番付を上げることになる。

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