十両・錦富士「家族に申し訳ない思いでいっぱいだった」結婚発表後初の勝ち越しに感慨

2024年01月25日 20:58

相撲

十両・錦富士「家族に申し訳ない思いでいっぱいだった」結婚発表後初の勝ち越しに感慨
<大相撲初場所12日目>千代丸(左)を攻める錦富士(撮影・木村 揚輔) Photo By スポニチ
 【大相撲初場所12日目 ( 2024年1月25日    東京・両国国技館 )】 東十両2枚目の錦富士(27=伊勢ケ浜部屋)が千代丸を下して8勝目を挙げ、昨年春場所以来5場所ぶりの勝ち越しを決めた。
 立ち合いすぐに二本差すと、両下手を引き付けて一気に前に出て寄り切り。会心の内容に「よかったです。久々に緊張しました」と安どの表情を浮かべた。

 昨年春場所は幕内で2桁勝利を挙げる活躍も、その後は負け越しが続いてついに10場所ぶりに十両に番付を下げた。原因は右足首のケガ。「いろいろ迷いましたけど、手術せずに出ながら治そうと決断した」と痛みを抱えながらも出場し続け、今場所前は部屋の横綱・照ノ富士(32)とも充実の稽古を積むなど回復してきた。

 昨年5月に結婚。「ちょうど結婚発表したタイミングでケガが重なってしまってふがいない思いだった。結婚したから弱くなったんじゃないかと言われることもあって、家族に申し訳ない思いでいっぱいだった。久々すぎて、こんなにうれしいものだったのかと」。つらい思いをしてきた分、今場所の勝ち越しは感慨深いものがあった。

 7勝2敗で勝ち越しに王手をかけてから2連敗。「この3日間が1カ月ぐらいに感じた」。念願の勝ち越しを決め「ここからは変なことを考えずに自分の相撲が取れると思う」と前を向いた。

 十両優勝争いは、弟弟子の尊富士(24=伊勢ケ浜部屋)が2敗で首位。同部屋での十両優勝決定戦を目指すよう、同部屋の照ノ富士から“指令”を受けていた。まずは1場所での幕内復帰を目指し、残り3番に臨む。

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