琴ノ若「感謝の気持ちを持って相撲道に精進」大関昇進が正式決定 伝達式で口上

2024年01月31日 10:21

相撲

琴ノ若「感謝の気持ちを持って相撲道に精進」大関昇進が正式決定 伝達式で口上
祖父で先代佐渡ケ嶽親方の元横綱琴桜の遺影の前で、大関昇進の口上を述べる琴ノ若(中)。右は父の佐渡ケ嶽親方 Photo By 代表撮影
 日本相撲協会は31日、東京・両国国技館で臨時理事会を開き、初場所で13勝を挙げて優勝決定戦に進出し直近3場所合計33勝を挙げた琴ノ若(26=佐渡ケ嶽部屋)の大関昇進を満場一致で決定した。
 埼玉栄高出身では、豪栄道、貴景勝に続いて3人目。千葉県からは、1956年初場所で昇進した同じ松戸市出身の松登以来68年ぶりの大関誕生となった。

 この日、千葉県松戸市の佐渡ケ嶽部屋で行われた大関昇進伝達式では「大関の名に恥じぬよう感謝の気持ちを持って相撲道に精進します」と口上を述べた。29日の一夜明け会見では、口上について「当日のお楽しみで。かまないように気を付けます」と話して期待を持たせていた。

 佐渡ケ嶽部屋の先輩大関では琴奨菊(現・秀ノ山親方)が「万里一空」、琴光喜が「力戦奮闘」と難しい四字熟語を使用した。また、琴ノ若の祖父・琴桜は大関昇進時に「大関の栄位を汚さぬよう努力します」、横綱昇進時に「横綱の名誉を汚さぬよう一生懸命精進します」とシンプルに述べていた。


 ◇琴ノ若 傑太(ことのわか・まさひろ)本名=鎌谷将且(かまたに・まさかつ)。1997年(平9)11月19日生まれ、千葉県松戸市出身の26歳。父は元関脇・琴ノ若(現・佐渡ケ嶽親方)で祖父は元横綱・琴桜(故人)。2歳から佐渡ケ嶽部屋で相撲を始め、小1から柏市相撲スポーツ少年団でも稽古に励んだ。埼玉栄中に進学し、3年時に全中32強、白鵬杯3位。埼玉栄高2年時に全国高校選抜宇佐大会8強。3年時に全日本ジュニア体重別選手権重量級(100キロ以上)優勝、世界ジュニア選手権重量級優勝、全国高校選抜宇佐大会準優勝。佐渡ケ嶽部屋に入門し「琴鎌谷」のしこ名で15年九州場所初土俵。16年初場所で序ノ口優勝。19年名古屋場所で新十両昇進。同場所で「琴ノ若」に改名。20年春場所で新入幕。21年名古屋場所で初三賞。23年初場所で新小結。同年秋場所で新関脇。得意技は右四つ、もろ差し、寄り。1メートル89、177キロ。

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